こんにちは!ライターのマルです。
今回は、よりマニアックな西都の生活を紹介すべく、私の実の祖父母に密着取材しました。
題して、「西都暮らしのリアル|田舎のおじいちゃんおばあちゃんのリアル生活に密着」。
宮崎県西都市に生まれ、80年近く西都で生活してきた先人のリアルな日々の生活、お仕事、西都暮らしの感想など、普段聞けないことまで色々と聞いてみました。
ぜひ最後までご覧ください!
今回取材するおじいちゃんとおばあちゃん
今回取材するおじいちゃんとおばあちゃんは、私の実の祖父母である
青野 恭敬(あおの たかのり):写真 左側
青野 ヒデ子(あおの ひでこ):写真 右側
です。
宮崎県西都市茶臼原という田舎で生まれてこの方80年、元気に暮らす老夫婦です。
茶臼原の風景
ここでは、まず初めに2人のプロフィールから深掘っていこうと思います。
おじいちゃんのプロフィール
青野 恭敬(あおの たかのり)
1937年(昭和12年)3月10日、6人兄妹の次男として西都市茶臼原に生まれます。今年(2024年)には、87歳を迎えます。
当時の茶臼原小学校の写真
約1920年(大正9年)頃、先々代が愛媛県の周桑郡丹原町より、広い農地を求めてこの茶臼原の地に移住してきたとのこと。
この頃、広い土地を求め、四国から九州に移住するブームがあったそうです。
茶臼原小学校→穂北中学校→妻高校と進み、先代の手伝いで農業を始めます。
1959年(昭和34年)、22歳の年で、海上自衛隊 呉教育隊に入隊。艦載機※発着のための地上部隊に所属します。
※艦載機:軍艦に積載される両翼が折り畳み可能な航空機。
1959年 海上自衛隊 呉教育隊アルバム
呉教育隊 訓練風景
呉教育隊の際のおじいちゃん
1962年(昭和37年)、25歳の年に茶臼原の実家に帰り農業を継ぎます。
おばあちゃんのプロフィール
青野 ヒデ子(あおの ひでこ)
1944年(昭和19年)9月3日、7人兄妹の次女として生まれます。今年(2024年)には、80歳を迎えます。
おばあちゃん家族写真(一番左側がおばあちゃん)
西都市三納地区長谷にて、生まれます。
三納小学校→三納中学校と進み、15歳の時に紡績工場で働くため神戸へと行きます。
この頃、高鍋駅から神戸・愛知など工場のある都会へ「集団就職列車」が出ていたとのこと。
その後、6年間神戸で働きます。
高鍋駅発 集団就職列車
神戸時代 19歳のおばあちゃん
21歳の時、仕事をやめ宮崎三納の実家に帰ってきた。
22歳の時、おじいちゃんと出会い結婚し、茶臼原に来ました。
二人の馴れ初め
1966年(昭和41年)頃、おじいちゃんは同級生と「嫁さん探し」をしていたそう。
同級生とおじいちゃんは、3輪の軽自動車に乗り、近隣地区を回っていました。
この当時、今のようなマッチングアプリなどはなく、
女性がいそうな家を見つけては「牛や馬を見してください」と話しかけ、女性を探していたとのこと。
すごい時代を感じますね~(笑)
今で言う「婚活」をしていたおじいちゃん。
その後、同級生の親戚に良い方がいるというお話があり、初めておばあちゃんと出会います。
とんとん拍子で縁談は進み、結婚することとなりました。
結婚式当日の写真(一番左:おじいちゃん、左から三番目:おばあちゃん)
普段のお仕事に密着!
続いては、80年近く西都で生活してきた先人のリアルなお仕事に密着しました。
2010年までは、農業・家畜の兼業農家でしたが、口蹄疫(口蹄疫ウイルスによって起こる偶蹄類(牛、豚、羊、山羊等)の伝染病)の蔓延により育てていた牛が全頭殺処分になり、家畜をやめました。
当時の状況をおじちゃんは次のように語りました。
「本当に悲しい出来事だった。大切に育ててきた牛が殺処分のためのトラックに載せられる光景を見て、何十年ぶりに涙が出た。あの日は雨だった。」
そして、今でも続けている おじいちゃん・おばあちゃんのお仕事は「農業」。
今年(2024年)でちょうど農家歴60年となるそうです。
農家歴60年!今も現役で続ける農業
茶臼原で農家を営む「青野家」。主力品目は芋焼酎用の「からいも(さつまいも)」である。
毎年、春頃に畑への植え付けを行い、夏頃に収穫時期を迎えます。
収穫された大量のからいもは、宮崎県都城市にある霧島酒造の工場に送られ、「黒霧島」や「白霧島」などの銘柄の芋焼酎へと姿を変えます。
その他にも、カルビーポテトチップスになる「じゃがいも」、漬物になる「大根」、お米などを育ています。
毎日欠かさず記録をつける「農業日記」
おじいちゃんは、60年間毎日欠かさずに「農業日記」をつけています。
その日の作業や日々の細かな農作物の変化やその時の天候・気温などを記録します。
農家の作業は、日々の天候に作業が左右され、作物の生育具合によって肥料の量を変えるなど、1日として同じことがありません。
そのように不確定要素が多い中、これまでの記録から最適な解を導き出します。
仕事じゃない時は何をしているの?
おじいちゃんとおばあちゃんは、雨の日など農作業ができない日は休みです。
そのお休みの日は何をしているのか探っていきます。
おじいちゃんの趣味
①おじいちゃんの趣味1:ナンプレ(数独パズル)
ナンプレ(数独パズル)とは、数字を使ったパズルゲームの一種で、規則に従って9×9のマスに1から9までの数字を並べ、マスを全て埋めるゲームです。
おじいちゃんは、これに大ハマり中。朝昼晩、暇な時間には永遠にやっております。
感想を聞くと、「おもしろいよ~笑 ボケ防止ににもなるわい。」とのこと。
よくこたつで「ほ~できたぁ~^^」と嬉しそうに、ナンプレを楽しんでします。
ナンプレ中のおじいちゃん
②おじいちゃんの趣味2:テレビ
おじいちゃんは、テレビを見るのが大好き。好きなテレビ番組を録画し、いつも楽しそうに見ています。
おじいちゃんの好きなテレビ番組
・新婚さんいらっしゃい!
・ポツンと一軒家
・ワタシが日本に住む理由
・時代劇&西部劇
テレビ鑑賞中のおじいちゃん
おばあちゃんの趣味
①おばあちゃんの趣味1:カラオケ
おばあちゃんは「カラオケ」が大好き!
毎週火曜日は、カラオケ仲間とカラオケボックスに行き、みんなで歌うのが日課である。
半年に一回ほど大きな会場でのカラオケ大会もあり、毎回出場しております。
カラオケ大会でのおばあちゃん
②おばあちゃんの趣味2:庭いじり
おばあちゃんは、お花も大好きです。
庭には様々なお花が植えてある花壇があります。お水をやったり、植え替えたりします。
綺麗な花が咲くのを楽しみにしているそうです。
西都市での暮らしの感想を聞いてみた!
最後に、80年近く西都で生活してきた おじいちゃん・おばあちゃんに「西都暮らしの感想」を聞いてみました。
農家をするには良いところだね。自然が豊かで晴れの日も多い。
この年になって身体も衰えてきたが、死ぬるまで農業ができたらなぁ~と思うね。
周りの人たちもよく加勢に来てくれる。そういう昔ながらの人間関係もあるのが西都の良さかな。
住むにはいいとこだな~って思うね~。気候も温暖だし、地震も少ない。
高台だから津波の心配もないし、安心して暮らせるね。
この土地で生まれてよかったし、良い故郷だね。
取材を終えて
皆さん、「西都生活|田舎のおじいちゃんおばあちゃんのリアル生活に密着」はいかがだったでしょうか?
私自身、実の祖父母ながら初めて聞く内容もあり、取材して良かったなと思った次第です。
また、あらためて西都っていいな~と思いました。
西都の別の農家さん(ピーマン農家)を取材した特集記事もあるので、こちらもぜひチェックしてみてください。
もし、今回取材したおじいちゃん・おばあちゃんのお話をもっと聞きたいと思った時は、 孫である私がおじいちゃん・おばあちゃんの家で営んでいる「茶臼原ひみつのサウナ」に遊びに来てください! 心よりお待ちしております^^