REPORT特集

地方移住|未経験から農業に挑戦!~農園部発足からの道程~

2024.02.20



こんにちは!ライターのまつです。みなさんは田舎に移住して挑戦してみたいことは何かありますか?

私は田舎に移住したらアウトドアな趣味が欲しくてキャンプ、山登り、釣り、家庭菜園などをやってみたいなと漠然と考えていました。

ちょうどいい田舎でもある西都市はニラ、カラーピーマン、ゆずなど農業が盛んな土地としても知られていますが、ひょんな事から移住して3ヵ月ほど経った時に農業を始めることになりました。

今回は西都市で農業に挑戦することになった道程をご紹介していきます!

農業を始めることになったきっかけ

地元の方に農機具貸してもらう

まず始めに私は小学生の時に授業でミニトマトを栽培したことがあるくらいの農業素人です。

移住してから家庭菜園を始めようにも庭がないし、ベランダは狭いので、いつか出来たらいいなくらいに思っていました。

そんな時に同じ地域おこし協力隊の移住仲間から「一緒に農業をやらない?」と誘ってもらったのが農業を始めるきっかけとなりました。話を聞くと仲良くなった地元の方に余っている畑があるので使ってもいいよと言われたとのこと。人との距離が近い田舎ならではの出来事ですね。

この時は未経験でも農業が出来るのかなと不安な気持ちもありましたが、これからの楽しみの方が大きく、話を聞いてワクワクしたのを覚えています。

農園部が発足

 


貸していただけることになった畑が結構な広さがあることもあり、地域おこし協力隊の4名で一緒に農業を始めることになり農園部が発足しました。農園は4名で管理する共同区画と個人が管理する個人区画に分けることに。

農園部の4名は全員移住者で農業は未経験なのです。育てたい野菜を話し合ったり、肥料について調べたり、必要な道具を揃えたり、はじめてやる事がたくさん。一つ一つ話し合いながら進めていきました。

4月:畑を耕す!



まずは広い畑の草を刈り耕していくところからスタート。



畑の周りの雑草を草刈り機で刈っていったり、耕運機で土を耕して畝を作っていったりと、農園部4名と隣の農家さんやメンバー家族の農家さんに知恵や手をお借りしながら進めていきました。



農薬や化学肥料は使わず無農薬にこだわって作ることに。作業は草刈り機も意外に力が必要だったり、耕運機もコツがあったりと試行錯誤しながら何とか畑として使える状態まで耕すことができました。



道具入れ、コンポスト(有機物を分解して堆肥を作る容器)、雨水タンクを設置して準備は万端です。

5月:畝(うね)に苗を植えていく



4月下旬から5月にかけて耕した畑の うね にマルチを貼って苗を植えていきました。



種からだと発芽が難しく、苗を購入した野菜もありましたが大方の計画通りに苗を植えていくことができました。共同区画で育てることになった野菜は茄子、ピーマン、トマト、スイートコーン、ニラ、ねぎ。



この小さい種から大きく育っていくと考えるとなんだか不思議な気持ちになります。

6月:梅雨の季節到来



梅雨に入り大雨で畑は数回水没しました。本来だったら畑の水は水路へ流れていくはずでしたが大雨で溢れてしまったのでしょう。
 



 
 
穴掘り機で何か所も穴を掘る

急いで対策することになり縦穴堀りを購入して通路に穴を開けていき水の逃げ道を作りました。



その後酷い水没はなく何とか梅雨の時期を乗り越えることができました。その間にも植えた苗たちはすくすく育ち生命力を感じました。            
 

7月:大収穫祭

ミニトマト

大雨で数回畑が水没したことからしっかり実がなるか心配でしたが、ほとんどの野菜が大きく育ってくれました。ミニトマトもみずみずしくて甘くて美味しかったです。

ナス

大ぶりななすがいくつも収穫できました。形も綺麗でツヤツヤしていますね。

ピーマン

スーパーで見るピーマンよりもサイズが大きい!味も苦味と甘味が混ざり合って美味しいピーマンでした。

スイートコーン

種から育てたスイートコーン。フレッシュでめちゃぅちゃ甘かった!
 



メンバーが各々収穫した野菜たち

収穫した野菜は各々が収穫してその日の晩ご飯で美味しく食べたり、お世話になった人に配ったりとここまで育ててきて良かったと思いました。

自分たちで育てた野菜はスーパーで買う野菜のようにカタチがキレイに揃っているわけではありませんが、みずみずしくて最高に美味しかったです。

 

8月:畑の片付け



8月も終わりに差し掛かり、夏野菜の収穫時期が終わり冬の畑の準備に入ります。



雑草や残った茎などを取り除き再び畑をきれいにしていきます。雑草も生えるペースが早くこの作業がまた大変ですが次の収穫のためにと言い聞かせてせっせっと作業をしていきます。

9月:からいもの収穫



夏野菜の収穫は終わりましたが、個人区画で育てていたからいも(さつまいも)の収穫時期がきました。友人の農家さんからいただいたからいものツルにしっかり実がついていました。

15本ほどツルをいただき植えていたのですが、1ツルから8個ほどのからいもが採れるのでこれまた大収穫!この時期、家では毎日からいも料理を食べていました。煮物や味噌汁、カレーに入れておいしかったです!

農業を体験してみて



今回は農園部の発足から夏野菜の収穫までの道程をご紹介しました。農業をやってみて思ったのは大変だけどやりがいもあるし、勉強にもなるということ。そして農業を生業としている農家さんは本当にすごいと身をもって感じました。今後も様々な野菜や果物作りにチャレンジしていきたいです。
西都はじめるPROJECT

宮崎県西都市が進める、“新しい暮らしや仕事、遊びをはじめる人”を全力で応援するプロジェクト。
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この記事を書いた人

まつ

2023.01に宮崎県西都市に移住しきたまつです。

西都市地域おこし協力隊として移住者目線で西都の魅力を発信しています。

また、出張カメラマンとしても西都市を拠点に活動しています!