西都市は、ショッピングセンターPAOの前にある「ギャラリー夢たまご」や穂北の「未来未完成美術館 ニュージアム」など、芸術・アート文化に触れることができる場所が点在しています。
他にも西都の芸術・アートを触れられる所はないかと調べていると西都市の三納にある「神楽館」の前に立派な木彫りの彫像があるという情報を得ることができました。これは実際に行って生で見てみたいと思い、まだ見ぬ芸術・アートを求めて西都市の三納へ行ってきました!
立派な木彫りの彫刻がある神楽館へ
西都市街地から15分ほど三納まで車を走らせ神楽館に到着。場所は西都市 市民課三納支所のすぐ近くでしたので迷わずに辿り着くことができました。
神楽館の入り口には弥勒祐徳(みろくすけのり)さんとそのご友人が作られたという立派な木彫りの彫像がありました。
弥勒祐徳さんは1919年2月20日生まれの御年104歳の画家。絵だけではなく、木彫りの彫像なども手掛けているそうです。
西都市で生まれ、33歳の時に本格的に画家として活動し始めてから長きに渡り精力的に活動を続けており、これまでになんと350回を超える個展を開催しているとのこと。
絵のテーマも桜や神楽など西都にゆかりある作品が多くあり、これまでに各種美術展で受賞するなど数々の実績をお持ちです。そして、2012年には今までの功績が称えられ西都市名誉市民になられています。
まずは木彫りの彫像の迫力に圧倒されます。そして一つ一つの作りが本当に細かい。迫力の中にも繊細さを感じられる作品たちです。
作品の鑑賞を続けていると、ちょうど神楽館にいらっしゃった弥勒祐徳さんの息子さんご夫妻にお会いすることができました。お話を伺うと・・・2023年11月に高鍋美術館で行われた弥勒祐徳画業寒川の作品を整理しているところでした。
神楽館の前にはご自宅を改装した弥勒祐徳美術館があるということで、弥勒祐徳さんの息子さんご夫妻に中を案内していただけることに。思わぬ出会いに感謝です!
御年104歳の画家!弥勒祐徳美術館で作品を鑑賞
美術館の中には西都の風景を描いた作品がたくさんあり、物凄い迫力と繊細さに圧倒されがらもじっくりと見入っ
てしまいました。
さらに弥勒祐徳さんの写真や、賞状、色紙に綴られた言葉など貴重な展示物も見ることができます。19歳で小学校の代用教員になったという弥勒祐徳さん。戦後は中学教諭として長きに渡り生徒たちに美術を教えてきたそうです。
二階にも続く展示スペース
二階にも続く展示スペースにも様々な風景や花などを描いている絵画が展示されています。
どの作品も独特な空気感があり彩色の仕方も綺麗です。
この展示されている作品の数々はほんの一部で神楽館の中にはまだ多くの作品が保管されているそうです。
高鍋美術館での弥勒祐徳画業寒川の展示の様子を動画で見させていただきましたが、壁一面に収まりきらない大きな作品もあり、ただただすごいという感想が漏れてしまいました。
104歳になった現在も個展を開くなどして、見る人を魅了し続けているそのパワーに感動を覚えます。
弥勒祐徳さんの画が採用されたポスター
弥勒祐徳さんの画は宮崎国際音楽祭のポスターに採用されているとのことで、実際のポスターも見させていただきました。
神楽や集落をテーマにした画は風景画とはまた違う雰囲気でカッコ良さを感じます!
独特なタッチで美しく目を引く絵ばかりです。
2023年3月から1年間、西の都アグリ館で常設展示されている神楽画業展のポスター。
弥勒祐徳さんの画集も拝見
テーマ別に分けられた「水彩・我」「寒川時代・祭」「神楽」「木喰・木版画、木彫仏・女」「花と風景」「桜・太陽」と今までの画集も拝見。
とにかく絵が好きで描き続けていた弥勒祐徳さんの歴史を感じることができます。
西都原で大きいキャンパスを広げて絵を描く弥勒祐徳さんの姿が印象的です。
弥勒祐徳さんの写真や木彫りの彫刻が並ぶ別館の資料館も見学
美術館横にある資料館も見学させていただきました。弥勒祐徳さんの写真や木彫りの彫刻が並んでいます。
作品制作の参考資料など数多くの書籍が並んでいます。
これまでの作品の記録などの資料などもあり、大変貴重な資料館を見させていただきました。
西都市三納で弥勒祐徳の芸術・アート文化を満喫
御年104歳の画家弥勒祐徳さん。「絵は生きる証」という自身の言葉の通りものすごい作品の数と、一つ一つの作品から出ているパワーに感動しました。
そしてまだまだ作品があるとのことなので、今後個展など開催されたら実際に他の作品も見てみたいと思います。ぜひみなさんも弥勒祐徳さんの作品を生で見てこのパワーを感じて下さい!
お孫さんが運営しているInstagramアカウント
@gakanomagoでは弥勒祐徳さんの情報を発信しているのでこちらもぜひチェックしてみて下さい。
※弥勒祐徳美術館は営業日を定めていないとのことです。ご自宅を改装した美術館ですのでご来館された際はお声がけをしていただくようお願いします。
西都市とアートの記事は下記リンクから読めます!
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