こんにちは!ライターのまつです。
西都市の三納地区は西都市街地から北西へ約7キロメートル離れた場所に位置し、その風光明媚な土地には、一ツ瀬川の清流を源とする三納川が美しく流れています。
農業が盛んな田園地帯であり、豊かな自然環境が魅力の三納。今回はそんな三納地区に歴史ある美術工芸品と、何やらしあわせになれるという峠があるという情報を聞き行ってみることにしました。
西都市に住んでいる方たちもあまり知らないというスポットだそうです。ぜひ最後までご覧ください。
県指定美術工芸品の長谷観音像とは
まずは今回の三納巡りのスポット1つ目の長谷観音像と長谷寺についてご紹介します。
長谷観音像が安置されているのは長谷寺。長谷寺は西都市三納の中心地から北方3.2キロメートル標高200mほどの山頂後背地に古くからあるお寺です。
建立は養老元年(717年)で、高僧徳道上人によって開かれましたが、大永2年(1522年)の大火で仏像や宝物が焼失してしまったそうです。
その後、伊東伊祐が越前国の仏師重厳と周兼を招き、再興されました。本尊の十一面観音立像は高さ6m67㎝で、脇侍の聖観音菩薩像と勢至菩薩像は各々4m39㎝。
これらの大型仏像は慈愛に満ち、信仰の対象とされていたとのことです。
しかし、昭和20年の枕崎台風で建物とともに倒壊し、三尊の頭部・体部・手足部が散逸。現在は頭部のみが観音堂に安置され、仏体部分は解体状態で保存されています。
長谷観音像は県指定美術工芸品にもなっているほど歴史的にも価値のある観音像としても知られています。
いざ長谷観音像が安置されている長谷寺へ
西都市街地から車を走らせることおよそ13分ほどで三納の中心地に着き、そこからさらに北方に10分ほど進むと森林の中に長谷寺の鳥居が見えてきます。
鳥居を潜り階段を登るとひっそりと佇む長谷寺がありました。寺院は森林に囲まれて厳かな空気で気持ちが引き締まります。
お参りをして御堂の奥を覗くと長谷観音像が安置されているのを鑑賞することができました。
頭部だけ無傷で残ったということですが本当に美しい状態でした。
見ているとまずその大きさに迫力を感じますが、見続けているとだんだんと心が安らいでいく不思議な感覚になりました。その表情はどこか穏やかさを感じます。
これまでの西都の歴史、芸術の歴史を感じることできる貴重な観光スポットの長谷寺、長谷観音像。みなさんも県指定美術工芸品を生で鑑賞してみてはいかがでしょうか?
施設情報
眺めるとしあわせになれるという絶景スポット
続いて2つ目のスポットは長谷寺からさらに山道を3.3キロ程の進んだ場所に位置するしあわせ峠。
西都市民の方でも知っている人が少ないと聞きくだけあって、しあわせ峠に関する情報が少ないです。
長谷寺から北方に続く山道を車で登っていくことおよそ10分・・・しあわせ峠に辿り着きました。
看板の前にはベンチがあるのでここに座ってゆっくり景色を眺めることもできます。
ここからの眺めはというと・・・一言でいうとまさに絶景です。西都市から宮崎市まで一望することができます。西都に流れる一ツ瀬川も綺麗に見えていますね。
山々も圧巻の存在感!山の中にあるということで、空気も静かで空気も澄んでいてとにかく気持ちがいいスポットです。しあわせ峠と呼ばれているのも納得ですね。
観光スポット情報
三納・吹山のマキちゃんこと森の巨人コウヤマキ
しあわせ峠から山道をさらに10キロ登ると、みやざき新巨樹100選にも選ばれている三納・吹山のマキちゃんこと森の巨人コウヤマキがあるというので途中まで車で登っていきましたが・・・
途中から大きな石が転がる砂利道が続き、これ以上の走行は難しいと判断し断念。
そのことを同僚に話すと2022年5月にコウヤマキに行ったそうで、その時の写真をいただきました。こちらで写真をご紹介させていただきます。
コウヤマキ入口にある看板から、さらに20分ほど山を登ると三納・吹山のマキちゃんに出会えるそうです。
写真に収まりきらないくらいの大きさ!まさに森の巨人コウヤマキです。
樹齢はなんと推定350歳。樹高は19m。生で見るとすごい迫力がありそうです。これは実際に見てみたいですね!
道が整備されたらまた挑戦したいと思います。
訪れる方へ
山道のため準備を万端にして、道が整備されたタイミングで訪れるのをおすすめします。
観光スポット情報
三納地区を巡ってみて
今回は西都市の中でも隠れた名スポットが多数存在する三納地区を巡っていきました。
西都の市街地から少し離れるだけで広大な自然を感じることができる三納は私にとってもお気に入りのスポットの1つとなりました。
ぜひ西都の自然を感じてみたいという方は三納を巡ってみてはいかがでしょうか。