REPORT特集

宮崎県西都市「さいとギョーザ」店主インタビュー|懐かしさと温かさを届ける老舗店

2025.10.09



宮崎県西都市の「さいとギョーザ」は、1985年創業の地元から愛される「飲食店」の一つです。

壹岐 いき まき さんに、お店のこだわりや思い、今後の展望などについてお話しを伺ってきました。「さいとギョーザ」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。

西都市のさいとギョーザ|創業ストーリーと店名の由来

「さいとギョーザ」の店主である壹岐さんが、なぜ宮崎県西都市に居酒屋を開業するに至ったのか。その経緯と店名の由来についてご紹介します。

「さいとギョーザ」開業までの道程



「さいとギョーザ」が暖簾を掲げたのは、今からおよそ40年前。ご主人は大工として働き、女将さんは4人の子どもを育てる専業主婦。飲食の経験はまったくありませんでした。

「パートだけでは生活が大変」と思っていた頃、友人から「空いているお店があるけどやってみない?」と声をかけられたことが、始まりです。

最初に借りたのは、7人くらいが入れる大きさのお店でした。メニューは餃子に焼き飯、焼きそば程度と、本当にささやかなものでした。餃子は姉妹店の「たかなべギョーザ」から仕入れ、焼き方など少しずつ身につけていったといいます。

やがて店舗を移し、ご主人も手伝うようになります。「このままでは続かない」と考え、ラーメンづくりに挑戦。麺屋さんに相談して鶏ガラスープの取り方を学び、さらに果物や野菜を加える工夫を重ねて完成させました。そうして誕生したラーメンは、今では餃子と並ぶ看板商品となっています。

店舗名の由来



「さいとギョーザ」という屋号は、最初に借りた店舗がもともと名乗っていた名前をそのまま受け継いだものです。

「素人やし、続くとは思ってなかったからね。パートぐらいでなんとかなればいいかなと思って、そのまま引き継いだだけ」と振り返ります。けれど気づけば41年目。そのままの名前で長く続き、今ではすっかり地域に溶け込み、町に欠かせない存在となっています。

さいとギョーザ 店主インタビュー|苦労と喜び、そしてこれから

「さいとギョーザ」の店主である壹岐さんに現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。

お店を続けていくなかで大変だったこと



大変っていうのはねぇ、昔は酔っ払いさんがおるぐらいやったかな。それくらいで、あとは夫婦で喧嘩しながらも楽しくやってきたよ。

コロナとか牛の病気のときはさすがにきつかったけどね。でも家賃さえ払えればいいやと思って欲張らずにやってきたから、なんとか続けてこれたんやと思うよ。

お店を続けてきて良かったこと


やっぱりね、一番うれしいのは子どもの頃に来てた子が、大人になって懐かしいって言って来てくれることやね。

「お父さんとここに来たの覚えとるよ」って言ってくれると、ほんとやっててよかったなぁって。ずっと同じ場所で続けてきたから、そういう再会があるんやと思うね。

今後の展望


主人が体調を崩してからは娘が手伝ってくれよるから、なんとかやれとる。でも先のことは分からんし、体が動くあいだはお店を続けたいと思ってるよ。

やっぱりね。お客さんから「ここに来ると元気になる」って言ってもらえるのが、一番嬉しいんよ。

さいとギョーザのこだわり


さいとギョーザといえば、やはり看板の餃子。香ばしい皮とジューシーな具材の旨みが広がる一皿で、長年愛され続けています。

人気の焼きめしは「シンプルやけど美味しい」と言われ続ける定番。素朴ながらも飽きのこない味わいで、常連さんの注文が絶えません。

焼きそばは昔から変わらぬ味つけで、世代を超えて親しまれる一品。お酒のあとにも〆の一皿としてもぴったりです。

ちゃんぽんは、少しずつメニューを増やす中で加わったもの。野菜の旨みとまろやかなスープが合わさり、幅広い世代に人気を集めています。

このほか、そば飯や、鉄板で焼いたチャーシューも評判です。40年の歴史の中で少しずつ広がってきた料理は、どれも気取らず、安心して楽しめる温かい料理です。

懐かしさと元気をくれる町の一軒

40年にわたり、西都の町で愛されてきた「さいとギョーザ」。懐かしさと安心感のある味わいは、暮らしの中でそっと元気をくれる存在です。

肩ひじ張らずに立ち寄れる、気取らない一軒。ぜひ、餃子やラーメン、焼きめしを味わいに足を運んでみてください。きっとお腹も心も満たされるはずです。

この記事を書いた人

まつ

2023.01に宮崎県西都市に移住してきた「まつ」です。

西都市地域おこし協力隊として、移住者目線で西都の魅力を発信しています。