REPORT特集

西都夏まつりの花形「互親組の太鼓台」その魅力に迫る!

2024.07.17



宮崎県西都市の中心市街地にて、毎年7月に開催される「西都夏まつり」。

この毎年大盛況の祭りの見どころを調査してきました。

また、西都夏まつりの主役である「 互親組 ごしんぐみ の太鼓台」について、互親組のOBである野平 幸一 こういち さんに、こだわりや思い、今後の展望などを伺ってきました。

「西都夏まつり」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。

西都夏まつりの主役「互親組(ごしんぐみ)」の太鼓台


西都夏まつりの主役をつとめるのは「互親組」の太鼓台です。

この太鼓台は、組長の提灯によって全ての動きが決められています。提灯の動きを見て、太鼓台の四方に配置された4人の子どもたちが、リズムよく太鼓を叩き続けます。

その音に合わせて、200名以上の若者たちが赤・白・青・黄の4つの方向に分かれて一つの太鼓台を担ぎ、市街地を練り歩くのです。



組長が提灯を大きく回し始めると、「 り」を始める合図。太鼓台が激しく回った後、大きく倒されます。この勇壮な光景は、圧倒的な迫力と興奮を与えてくれるはず。「倒れた方向に福が来る」と言われているので、倒れる方向にも注目です!

この掛け声は漢字で書くとチョウサイ=(町栄)、イヤサッサ=(弥栄)で、「もっともっと町が栄えてほしい」という願いが込められています。

ちなみに太鼓台には、気性が荒いことで有名な神様「スサノオノミコト」が乗っているのだそう。

そして「練り」が行われる交差点の上にある四角い布は「こも」と呼ばれ、激しい「練り」が行われている間、スサノオノミコトの見物場所になります。どこで迫力ある「練り」が行われるかわからないという方は、四角い布に注目してみてくださいね。



太鼓台左上の四角い布:「こも」

「互親組」OBにインタビュー


株式会社 西都すっぽん代表 野平 幸一

「互親組」のOBであり、「互親会」現3代目会長である野平 幸一 こういち さんに、「互親組」とはなんなのか、なぜ会長の職を継ぐことになったのか、その経緯を紹介します。

※互親組と互親会の違い
【互親組】:西都夏まつり「太鼓台」を担う現役の組織。トップは組長。
【互親会】:互親組の組長経験がある方などで形成される、互親組をサポートするOB組織。トップは会長。

互親組とは?



「互親組」は100年以上の歴史を持っています。元々は「宮崎観光遺産・記紀の道」のスタート地点となっている 都萬 つま 神社の自治、警備、消防、清掃などに従事する奉仕団体です。

1882年(明治15年)に「互親連」として始まり、その後、1887年(明治20年)に「互親組」に改名されました。

現在では、この長い歴史を受け継ぎ、西都夏まつりの花形である「互親組太鼓台」を継承しています。

3代目会長 野平 幸一さんの経歴


写真左側;黄色のひもを腰に巻く当時の野平さん

現3代目会長の野平 幸一さんは、宮崎県西都市出身。20歳の頃、地元の友達に誘われ「互親組」に入ります。

その後、互親組の組長を務め、62歳になった今、「互親組を支えたい、後輩たちに恩返しがしたい」という思いで、互親会 会長の職を受け継ぎました。

互親会 会長インタビュー|苦労と喜び、そして今後の展望

現3代目会長の野平 幸一さんに、互親組に入り現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。

互親組に入り大変だったこと

一時期、互親組全体の組員が少なくなったことがありました。

「太鼓台」は赤班、青班、黄班、白班の4つの班に分かれています。実施するためには、相応の人数が必要です。

幸い、現在では西都だけでなく近隣の地区からも組員が集まり、人数が増えてきています。

時代の変化や人口減少など難しい時代ですが、もっともっと多くの人に互親組の魅力を伝えていければと考えています。

互親組に入り良かったこと



一番の魅力は、いろんな方と一緒に汗を流し、仲間になれることですね。

太鼓台というのは危険も伴いますが、その中で育まれる絆というのは何物にも代え難い。

この仲間は、西都市で事業を行う際や、さまざまな場面で本当に頼りになります。

また、私たちの「太鼓台」を見てくださっている観客の皆さんや、参加する組員が笑顔で「楽しかったね」となっている瞬間に立ち会えることです。

今後の展望



今まで受け継いできた「伝統の太鼓台」をこれからも継承していく、それだけです。

私も小さい頃に見た「圧巻の太鼓台」を覚えています。祭りでよく会うんですよ、元互親組のおじいちゃんとお孫さんに。すると、お孫さんは「すごいね~!これおじいちゃんもやってたの!」って言うんですよ。

私たちの魂が入っていないと、観客には楽しんでいただけないと思っています。もしそうなれば、今までかっこいい太鼓台を継承してきた先人たちに申し訳ありません。

魂や技術も含めて、これからも「やっぱり今年も太鼓台はすごいね!感動した」と思ってもらえるような「太鼓台」を後世にバトンタッチしていきたいですね。

圧巻の太鼓台|その魅力とこだわりとは?



互親組は、観客の安全・組員の安全を第一に考え「太鼓台」を執り行います。

事故が起きないように規律をしっかり守り、組員の体力・技術・魂が集結し実施される「太鼓台」は、緊迫感に包まれ、迫力があり圧巻です。

会長の野平さん自身も、「この緊迫感と迫力は日本でもここだけだ」と自負しています。

西都夏まつりの花形「互親組の太鼓台」

西都夏まつりに今まで行ったことがない方も、行ったことがある方も「互親組の太鼓台」に興味が湧いたのではないでしょうか。

皆さんもぜひ、互親組の雄姿をその目で確かめてくださいね。

この記事を書いた人

マル

2023年4月に西都にUターンしてきたマルです。私の大好きな故郷 西都の魅力を発信していきます!

生まれは西都、育ちは大阪/高槻市。

西都に来る前は、国際宇宙ステーション(ISS)の管制官業務やJAXA宇宙食及び生活用品の研究開発業務等を行っていました。

現在、西都市地域おこし協力隊として活動しながら、サウナ屋店主としても活動中です!