REPORT特集

西都夏まつりの目玉!互親組の太鼓台の謎を徹底解明

2024.07.31



西都4大まつりのひとつであり、毎年夏の時期に行われる壮大で伝統的なお祭り「西都夏まつり」。

そして、西都夏まつりの主役を務めるのが「互親組」の太鼓台です。この勇壮な光景は、圧倒的な迫力と興奮を与えてくれます。



今回は毎年圧巻の「互親組の太鼓台」を披露してくれる、互親組の現役メンバーである組長と事務局長にお話を伺うことができました。

「互親組の太鼓台」について気になる点を一問一答形式でインタビューしましたので、ぜひ最後までご覧ください!

西都夏まつりの花形「互親組の太鼓台」とは?



互親組の太鼓台は、組長の提灯によって全ての動きが決められています。提灯の動きを見て、太鼓台の四方に配置された4人の子どもたちが、リズムよく太鼓を叩き続けます。

その音に合わせて、200名以上の若者たちが赤・白・青・黄の4つの方向に分かれて一つの太鼓台を担ぎ、市街地を練り歩くのです。



組長が提灯を大きく回し始めると、クライマックス「り」を始める合図。太鼓台が激しく回った後、大きく倒されます。

この勇壮な光景は、圧倒的な迫力と興奮を与えてくれます。「倒れた方向に福が来る」と言われているので、倒れる方向にも注目です!

互親組の現役メンバーが明かす太鼓台の舞台裏


左側:事務局長の安藤さん、右側:組長の稲田さん

インタビューに応じてくれたのは、2024年シーズンも圧巻の「互親組の太鼓台」を披露してくれた互親組の組長と事務局長!

「互親組の太鼓台」について気になる点を一問一答形式で聞きました。


 

人数はどれくらいの方が参加されているのですか?

赤・白・青・黄の4つの班員など総勢250名のメンバーで太鼓台を執り行います。

鉢巻・腰帯は班色のものをつけ、役職が付いているものは法被の後ろにそれぞれの役職が書かれてあります。



<役職>
喇叭(ラッパ):太鼓台に号令をかけるラッパを担当する者
塔:乗員(太鼓台内に乗り込む少年達)を指導する先生
etc.
 

太鼓台はどれくらいの重さ?練習はありますか?

太鼓台自体の重さは 750kg。子供4人がこれに乗り込むので、あわせて約1トンの重さになります。

実は、担ぎ手の練習はなく当日ぶっつけ本番なんです(笑)というのも、太鼓台を組み立てるのが祭り前日です。

赤・白・青・黄の4つの班員(担ぎ手)達は、祭り当日太鼓台を担ぎ一年前の感覚を思い出しながら、お客さんに楽しんでいただけるようパフォーマンスを行います。


祭り前日の組み立て風景

太鼓台で太鼓を叩いている少年達はどうやって選ばれているんですか?

毎年、新聞やSNSなどで募集をして選出します。年齢制限は「小学1年生~中学3年生」までで、今年は合計16名の少年が選ばれました。

彼らは、祭りの1カ月前から毎日2時間の練習を行います。嬉しいことに、やりがいを感じてくれて毎年応募してくれる子もいます。

掛け声が変わる時がありましたが、どうしてですか?

通常の掛け声は、大きい声で「チョーサイ・イヤサッサッサー」。この掛け声は漢字で書くとチョーサイ=(町栄)、イヤサッサ=(弥栄)で、「もっともっと町が栄えてほしい」という願いが込められています。

一方で、橋を渡る時は、水神様を起こさないように太鼓の音を止めたうえで、掛け声も小さい声の「ワッショイ」に変わります。

太鼓台の動きはどうやって統率がとられているのでしょうか?

太鼓台の全ての動きは、組長の提灯の動きで決められます。組長の提灯の動きを、各班の班長が同じ提灯の動きで班員に伝達し、指示通りに太鼓台が動きます。

<組長の提灯の動きによる統率まとめ>

①提灯の動き「縦」(太鼓のテンポ:ゆっくり)
太鼓台がゆっくり動く。橋を渡る際など、神様を起こさないようにする時に使われる。互親組では「小」と呼ばれる動き。

②提灯の動き「横」(太鼓のテンポ:ふつう)
太鼓台が元気よく・勇ましく・賑やかに動く。道行で太鼓台が行進する時に使われる。互親組では「中」と呼ばれる動き。

③提灯の動き「円」(太鼓のテンポ:速い)
太鼓台のクライマックス「練り」が行われるときに使われる。互親組では「大」と呼ばれる動き。

④提灯の動き「ななめ」
太鼓台の動きやめ。

互親組 太鼓台の魅力を教えてください。

勇壮さ・思い溢れる熱さをお客さんには感じてもらいたいですね。

太鼓台をやっている方からの魅力とすると、普段の生活では出さないような声や熱量を仲間と一緒にこの日に開放する、一年で一番興奮する日と言っても過言ではないですね。

互親組 太鼓台の豆知識を教えてください

あまり知られていませんが、互親組 太鼓台が練り歩くルートは毎年変わります。組長がコースを設定し、事務局長がコースの近隣住民にご挨拶に伺います。

互親組 太鼓台は、住民の協力なしには執り行えません。コースの所々には組員の水分補給と水浴びを行う「力水」スポットが存在します。この場所も住民の協力があり成り立っています。


水分補給と水浴びを行う「力水」スポット


近隣住民と談笑する稲田組長

互親組の想いと今後の展望

最後に、互親組のお二人に「互親組の太鼓台」にかける想いと今後の展望をお伺いしました。

互親組 組長 稲田さん


互親組 組長 稲田さん

私は太鼓台の塔乗員(子供)の時から、「互親組 太鼓台」に関わってきました。初めての太鼓台に乗った時、子供ながらに周りの大人達の「漢」というかっこよさに触れました。

「互親組 太鼓台」は西都の伝統文化だと思っていますし、ずっとこの文化が続くように組長として働きかけを続けたいと思っています。

互親組 事務局長 安藤さん


互親組 事務局長 安藤さん

私は互親組に18歳の時に入り、今年で19年目です。今は事務局長という立場で組長をサポートしています。

今後は、「互親組 太鼓台」を西都のみならず、宮崎"県"の方に広まるよう取り組みを進めたいと思います。

感動を継承する「互親組の太鼓台」

2024年の「西都夏まつり」で、ライターの私は初めて「互親組の太鼓台」を目にしました。

写真や言葉だけでは伝えきれない、互親組の男たちの熱気やパフォーマンス、そして観客の歓声。それらが一体となった勇壮な姿は、「西都夏まつりの花形」として圧倒的な存在感を放っており、深く感動しました。

特に印象的だったのは「地域住民の笑顔」でした。互親組がやって来ると、皆さん本当に嬉しそうで、毎年彼らの訪れを心待ちにしている様子が伝わってきました。

西都市の誇る伝統文化「互親組の太鼓台」は、市民にとって誇りであり、ぜひ皆さんも一度、現地でその迫力を体感してみてください。

この記事を書いた人

マル

2023年4月に西都にUターンしてきたマルです。私の大好きな故郷 西都の魅力を発信していきます!

生まれは西都、育ちは大阪/高槻市。

西都に来る前は、国際宇宙ステーション(ISS)の管制官業務やJAXA宇宙食及び生活用品の研究開発業務等を行っていました。

現在、西都市地域おこし協力隊として活動しながら、サウナ屋店主としても活動中です!