REPORT特集

実は歴史素人でも楽しめる!関心度別「日本遺産フェスティバル」の楽しみ方

2026.10.29

「日本遺産フェスティバルって、楽しいの…?」
僕は歴史のど素人。これは、そんな僕が「日本遺産フェスティバルが初めて宮崎で開催されるよ!」と聞いたときに浮かんだ正直な気持ちでした。「日本遺産フェスティバル」と聞くと、少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、中身を詳しく見てみると、ちょっと楽しそう!とはいえ、これを読んでいるあなたは、「そんなに興味ない…」という状態かも知れません。
ということで今回は、日本遺産フェスティバルの楽しみ方を「歴史への関心度別」で紹介していこうと思います!
 

関心度レベル1☆☆★:とにかく体験してみる!


「せっかくのフェスティバルなんだから色々体験して楽しみたい!」
「初めて宮崎で開催されるイベントだからいろんな場所を巡ったり、この期間しか楽しめない体験がしたい!」

そんな人におすすめなのが、こちらの体験です。小さなお子さんがいらっしゃる方にもおすすめな楽しみ方となっております。
 
体験(開催日) 時間 場所 備考
宮崎グルメブース(7日,8日) 10:00-16:00 コンベンションセンター2F
正面入口周辺駐車場
宮崎の美味しいグルメが大集合!
ステージイベント(7日,8日) 7日
3:00-16:00
8日
10:00-16:00
コンベンションセンター2F
正面入口アトリウム
8日午前中は神楽を見ることができます
クイズラリー(7日,8日) 10:00-16:00 コンベンションセンター2F クイズに答えるとプレゼントがもらえます
古墳群周遊スタンプラリー(7日,8日) 10:00~16:00 スタンプ:各古墳群
抽選会場:メイン会場
5か所のうち2か所のスタンプを集めると抽選が1回できます。5か所全て集めると2回抽選!
生目古墳群deピクニック(7日) 10:00~16:00 生目古墳群史跡公園 発掘体験やふれあい動物園など、楽しいイベント盛りだくさん!
高鍋大師 花守山音楽フェス(7日,8日) 10:00~16:00 高鍋大師(花守山) 高鍋町在住の演奏家を中心にした音楽フェス。キッチンカーも来ます。小雨決行(雨天時はたかしんホールで開催予定)
小型モビリティ乗車体験(7日,8日) 10:00~16:00 新田原古墳群 古墳公園 小型モビリティに乗って、古墳をめぐれます
火おこし体験(7日,8日) 7日 12:00~17:00
8日 10:00~15:00
西都原古墳群 西都古墳まつりのイベントとして開催
炎の祭典の観覧(7日) 19:20〜20:40 西都原古墳群 西都古墳まつりのイベントとして開催
コフリンピックに参加(8日) 10:00~15:00 西都原古墳群 西都古墳まつりのイベントとして開催
勾玉づくり体験(8日) 13:00~15:00 西都原古墳群 西都古墳まつりのイベントとして開催
御陵墓一般参拝(8日) 10:00~15:00 西都原古墳群 西都古墳まつりのイベントとして開催。通常は立ち入りが禁止されているエリアを、年に1日だけ公開します

楽しみ方

理屈はいりません。食べて、見て、遊んで、体験して。普段は入れない場所に入る。それだけで、十分に楽しい2日間です。もちろん、入場は無料です(一部有料あり)。
スタンプラリーは、5か所のうち2か所のスタンプを集めると1回抽選、5か所すべて集めたら2回抽選に参加できます。抽選会場はシーガイアの2階で、各日16時まで。火おこし体験やコフリンピックは、当日その場で参加できます。7日の西都原では、古代米のもちや雑炊のふるまいも。
8日の御陵墓参拝は、撮影禁止です。写真に残せない分、その場で目に焼き付けるしかない景色です。プライスレス!!

関心度レベル2☆★★:物語を知りに行ってみる!


難しい話は苦手。でも、面白い話なら聞いてみたい、楽しいステージなら体験してみたい。そんな人におすすめなのが、こちらの体験です。
 
体験(開催日) 時間 場所 備考
日本遺産公開講座(7日,8日) 7日
13:00~16:00
8日
10:00~16:00
コンベンションセンター2F オーチャードルーム 1講座およそ15分。全国の担当者が、それぞれの土地の歴史や見どころを分かりやすく解説します
日本遺産PR展示・体験ブース(7日,8日) 10:00~16:00 コンベンションセンター2F 全国104の日本遺産認定ストーリーが大集結!
トークセッション「生かしてつなぐ日本遺産」(7日) 9:30~11:30 コンベンションセンター4F サミットホール オープニングセレモニー内で開催されます
横穴探検ミステリーラリー(7日) 13:00~14:30 蓮ヶ池横穴群史跡公園 住吉南小学校の6年生が地域の宝物「横穴の魅力」を楽しく紹介します
まりこふんライブ(7日) 14:45~15:15 蓮ヶ池横穴群史跡公園 古墳シンガー 古墳にコーフン協会会長 まりこふんさんによるライブです
たいまつ行列観覧(7日) 18:30〜19:30 西都原古墳群 西都古墳まつりのイベントとして開催
高鍋大師 花守山音楽フェス(7日,8日) 10:00~16:00 高鍋大師(花守山) 古墳に眠る先人の霊を慰めるためにつくられた場所で開かれる音楽フェスです
子ども会作成の埴輪展示(7日,8日) 10:00~16:00 総合交流センターきらり(新富町) 子どもたちがつくった、小さくてかわいい埴輪がお出迎え
神楽の披露①(7日) 10:00~ 総合交流センターきらり(新富町) 新田神楽保存会による神楽。新富会場のステージ企画(7日のみ)です
神楽の披露②(8日) 10:00~12:00 メイン会場 2市2町の神楽が出演!
落語 11:30~13:00 総合交流センターきらり(新富町) MIRISEメンバーによる落語とはじめとしたステージをお届け!

楽しみ方

【 15分ごとに、別の土地へ 】
公開講座では、全国の認定地域の担当者が、それぞれの土地の歴史や見どころを、1講座およそ15分で話してくれます。マニアックな歴史の授業を、次々と聴いていくような時間。ステージでも、担当者が「地元だからこそ知っている」見どころを紹介してくれます。

【 物語の名前に、驚きの声 】
日本遺産の物語は、タイトルを眺めるだけでも面白いんです。たとえば新潟県の日本遺産は『「なんだ、コレは!」信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化』。冒頭の一言「なんだ、コレは!」という言葉は、芸術家の岡本太郎が長岡で縄文土器を見たときに発した言葉だそうです。そんな日本の「ストーリー」を楽しめます。

【 案内役は、小学6年生 】
蓮ヶ池横穴群史跡公園では、地元・住吉南小学校の6年生が、丘の斜面に掘られた古墳時代のお墓「横穴」の魅力を楽しく紹介してくれます。

【 古墳に、コーフン 】
古墳シンガーのまりこふんさんは、音楽活動の合間に仁徳陵に行ったのがきっかけで古墳の曲が生まれて、古墳を巡るようになったそう。「古墳をゆるく楽しく愛でる」がモットーである「古墳にコーフン協会」の会長。7日は、メイン会場オープニングセレモニーのトークセッションとサテライト会場イベント「蓮ヶ池横穴群探検&ライブ」で、2回会えます。

【 二つの炎の行き先 】

たいまつ行列が運ぶのは、高千穂町で採火された「ニニギノミコトの炎」と、都萬神社(つまじんじゃ)で採火する「コノハナサクヤヒメの炎」。数百人の行列が「記紀の道」を通って、御陵墓前広場へ向かいます。男狭穂塚はニニギノミコト、女狭穂塚はコノハナサクヤヒメの墓と伝えられてきました。神話の夫婦神の炎が、ふたりの墓と伝わる古墳の前へと運ばれていくのです。

【 古墳の中心で、愛を叫ぶ 】
舞台は、持田古墳群の台地にある高鍋大師(花守山)。古墳に眠る先人の霊を慰めるために、故・岩岡保吉さんがつくりあげた場所で、2021年には持田古墳群とあわせて日本遺産の構成文化財に加わりました。そんな場所で2日間、高鍋町在住の演奏家を中心にした音楽フェスが開かれます。

【 小さな埴輪が、お出迎え 】
新富の会場の一つ、総合交流センターきらりでは、地元の子ども会がつくった小さくてかわいい埴輪がお出迎えしてくれます。埴輪は、古墳の上やまわりに並べられていた素焼きの焼きもの。かつて古墳を飾ったものを、今の子どもたちが自分の手でつくりました。7日はステージで、新田神楽保存会による神楽の披露や、落語も。古墳のある町に暮らす人たちの、今の物語に出会えます。

関心度レベル3★★★:とことん探究してみる!


気になったら、とことん知りたい。そんな人におすすめなのが、こちらの体験です。
体験(開催日) 時間 場所 備考
日本遺産ミニシンポジウム(7日) 12:30~16:00 コンベンションセンター2F ファウンテンルーム 「古墳」「食文化」「絶景と文化」をテーマに、日本遺産を活用した地域活性化や魅力発信について意見交換を行います
日本遺産公開講座(7日,8日) 7日 13:00~16:00
8日 10:00~16:00
コンベンションセンター2F オーチャードルーム 何講座か続けて聞くと、地域ごとの物語のつくり方の違いが見えてきます
蓮ヶ池横穴群VR、横穴見学&解説(7日) 10:00〜16:00 蓮ヶ池横穴群史跡公園 横穴の中に描かれた線刻壁画など、横穴の魅力を分かりやすく解説します
御陵墓一般参拝(8日) 10:00~15:00 西都原古墳群 西都古墳まつりのイベントとして開催。宮内庁が管轄する御陵墓内に入って参拝でき、九州最大級の二つの古墳を間近で見られます
日本遺産ポスター展示(6~8日) 未定 総合交流センターきらり(新富町) 日本遺産のポスター展示。資料館では、普段展示していない埴輪も登場予定
小型モビリティ乗車体験(7日,8日) 10:00~16:00 新田原古墳群 古墳公園 新富ならではの日常風景にとけこんだ古墳景観を体験できます
古墳群周遊スタンプラリー(7日,8日) 10:00~16:00 スタンプ:各古墳群
抽選会場:メイン会場
生目・持田・西都原・新田原など、大きな古墳が築かれた時代がそれぞれ違う古墳群をめぐれます

楽しみ方

【 問いを一つ、持って行く 】
世界遺産や文化財の指定が、建物や遺跡を「守る」ための仕組みだとしたら、日本遺産は何のための仕組みなのか。そんな問いを一つ持ってミニシンポジウムを聞くと、全国の地域が、自分たちの物語をどう生かそうとしているのかが見えてきます。

【 聞き比べる 】
公開講座は、1講座およそ15分。何講座か続けて聞くと、物語の「つくり方」の違いが見えてきます。主役は建物か、食か、景色か。タイトルにどんな言葉を選んでいるのか。気になった物語があれば、ブースで直接聞いてみるのも手です。

【 現地で確かめる 】
7日の蓮ヶ池では、横穴を実際に見ながら解説を聞けます。8日の御陵墓参拝では、九州で一、二の大きさを争う二つの古墳を、間近で見られます。1年のうち、この日だけしか入れない御陵墓。その先をたどると、神話の言い伝えと、それを大切にしてきた地元の人たちの物語に行き着きます。台地の上で、古墳がどんなふうに並んでいるかも眺めてみてください。宮崎の物語が、なぜ古墳の“景色”を主役にしているのか、ヒントが見つかるかもしれません。

【 景色を、比べてみる 】
新富の会場では、小型モビリティに乗って、新田原古墳群をめぐれます。新富町の案内によると、「新富ならではの日常風景にとけこんだ古墳景観」を体験できるそう。史跡公園として整備された西都原とは、また違った古墳の景色に出会えそうです。西都原で古墳の並び方を眺めたあとに訪れると、同じ「古墳景観」でも、場所によって見え方が違うことに気づくかもしれません。

【 古墳群を、時代の順に並べてみる 】
スタンプラリーでめぐる古墳群は、大きな古墳が築かれた時代がそれぞれ違います。回る順番は自由。めぐった古墳群を時代の順に並べ直してみると、大きな古墳が築かれる場所が移り変わっていった様子が見えてくるかもしれません。

【 帰ってから、答え合わせ 】
宮崎の物語のタイトルは「古代人のモニュメント-台地に絵を描く 南国宮崎の古墳景観-」。モニュメント(monument)は、もとをたどると、ラテン語で「思い出させる」という意味の動詞monereに行き着く言葉。古墳は誰に、何を思い出させるために築かれたのか。台地に「絵を描く」とは、どういうことなのか。
持ち帰った問いの答え合わせには「歴史の素人の僕が本気で読み解いてみた」こちらの記事をぜひ読んでみてください。
 

開催概要

※フェスティバルに合わせて企画された無料のバスツアー(西都古墳まつり体験ツアー、古墳景観周遊ツアー2コース)は、受付を終了しています。
名称 日本遺産フェスティバルin南国宮崎
日時 2026年11月7日(土)9:30〜16:00
11月8日(日)10:00〜16:00(メイン会場)
メイン会場 シーガイアコンベンションセンター2F(宮崎市山崎町浜山)
オープニングセレモニーのみ4F
サテライト会場 西都原古墳群(西都市)
生目古墳群(宮崎市)
蓮ヶ池横穴群(宮崎市)
新田原古墳群(新富町。イベント会場は古墳公園・総合交流センターきらり)
持田古墳群(高鍋町。イベント会場は高鍋大師〈花守山〉)
入場料 無料(一部、有料の体験あり)
スタンプラリー 5か所のうち2か所で抽選1回、5か所すべてで2回。
押印・抽選とも両日10:00〜16:00。抽選会場はメイン会場2F。高鍋町のスタンプは二ノ丸文教歴史館に設置
アクセス JR宮崎駅東口からメイン会場まで無料シャトルバス(約25分)。メイン会場と各サテライト会場を結ぶ無料シャトルバスもあり。
車ならJR宮崎駅・宮崎ICから約25分、駐車場あり
主催 文化庁、日本遺産連盟、日本遺産南国宮崎の古墳景観活用協議会、西都市、宮崎市、新富町、高鍋町、宮崎県(共催:観光庁)
問い合わせ フェスティバル全体:日本遺産南国宮崎の古墳景観活用協議会事務局(西都市役所 商工観光課内)0983-43-3421
西都古墳まつり:西都市観光協会 0983-41-1557
生目・蓮ヶ池の催し:宮崎市教育委員会 文化財課 0985-85-1178
新富町の催し:新富町教育委員会 生涯学習課 0983-33-1022
高鍋町の催し:高鍋町観光協会 0983-22-5588/高鍋町地域政策課 0983-26-2015
公式サイト 日本遺産フェスティバル in 南国宮崎 特設ページ

この記事を書いた人

雄大

宮崎市出身。西都の築100年6DKの古民家で妻と娘の3人暮らし。

ローカルの人や場所を取材し、届ける仕事をしています。誰かの「当たり前」の中にあるおもしろさを見つけるのが好き。

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