
宮崎県西都市に、2010年6月に創業した「もも焼き だいきち」。新鮮な地元鶏を使った炭火焼きや鶏料理を提供しており、地元に根差した料理店として家族連れから観光客まで、多くの人に愛されるお店として親しまれています。
今回は店主の寺原裕貴(てらはらゆうき)さんに、創業の経緯やこれまでのエピソード、お料理へのこだわりについてお話を伺いました。
西都市のもも焼きだいきち|創業ストーリーと店名の由来

「もも焼き だいきち」という屋号には、ある想いが込められていました。宮崎県西都市で創業した背景や、お店の由来をご紹介します。
「もも焼き だいきち」開業までの道程
宮崎県佐土原町出身の寺原さん。実家は佐土原町で長年うどん店を営んでおり、幼い頃から飲食店で働く父親の姿を見ながら育ったといいます。社会人となってから一度は飲食とは違う道へ進みますが、料理の世界への思いは、ずっと持ち続けていたといいます。
自分の夢でもあり、憧れでもある料理の世界へ進もうと決断したのは21歳のとき。当初は料理学校へ進学しようと考えていましたが、ここで「もも焼き だいきち」の創業につながる運命的な出会いを果たします。
前職の送別会で偶然訪れたのが、宮崎県宮崎市にある鶏もも炭火焼の専門店「嵐坊(らんぼう)」。地元はもちろん県外の観光客もこぞって訪れる人気店ですが、ここで食べた骨付きもも焼きに衝撃を受けたといいます。
宮崎グルメの代表でもある鶏の炭火焼きは、一口サイズの鶏肉を炭火で焼くのが定番です。しかし嵐坊では、あえて骨付きのまま強火で焼き上げることで、素材の旨味を余すことなく楽しめる、ジューシーかつワイルドな味わいを楽しむことができます。
「これだ!」と直感を受けた寺原さんは、その場で弟子入りを志願。嵐坊で修行後に独立し、2010年6月に「もも焼きだいきち」をオープンしました。西都市を選んだのは、地元の佐土原から地理的にも距離が近く、友人ともたびたび訪れる親しみのある土地で開業したかったから。
2021年にはより多くのお客様に訪れてもらいたいと、現在の場所へ移転。前の店舗の倍近くのお客様を受け入れ可能で、少人数や家族での利用はもちろん、団体様からも人気を集めています。
店舗名の由来
店舗名である「だいきち」は、父が営むうどん店「うどん茶屋大吉」が由来だといいます。
寺原さんにとって実家のうどん店は、自分が飲食の世界へ進むきっかけを与えてくれた原点でもあります。そんなお店にあやかって、ひらがなで「だいきち」と名付けました。
もも焼き だいきち 店主インタビュー|苦労と喜び、そしてこれから
「もも焼き だいきち」の店主である寺原さんに、現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。
お店を続けていくなかで大変だったこと
一番苦しかったのは、創業当初の時期ですね。
1年目はお店をオープンしてもなかなかお客様に足を運んでもらえず、集客に苦労しました。このままではまずいと考え、まずは存在を知ってもらおうとチラシを作成して近隣に配ったり、SNSでの発信に力を入れたりしました。知り合いにも積極的に声を掛けて、まずは一度お店に足を運んでいただこうと試行錯誤を続けました。
そのうちにチラシやSNSでお店を知ったというお客様が少しずつ訪れてくださるようになりました。だんだんとお店の味や雰囲気を気に入っていただく中で、少しずつリピーターの方も増えて、客足が伸びていきました。
今でもその当時から通ってくださる方は多く、本当にありがたい限りです。
お店を続けてきて良かったこと
オープン当初の苦労もあったので、目に見えてお客様が増えていったのは本当にうれしかったですね。今でもそうですが、お客様が溢れてお店が賑わう光景はやはりうれしいものです。それから飲食に携わる方なら、お客様の「おいしい」の言葉は何よりの喜びです。
オープン当初から一緒に働いているスタッフの存在も、私にとって大きな支えとなっています。
15年もお店を続けていると、オープン当初から来店してくださっているお客様のライフスタイルも変化していきます。当初はご両親と一緒に訪れていた小さな子どもさんが、いつの間にか成人して最近は友人と一緒に来店してくれる。学生だったお客様が社会人になって家族を持ち、子ども連れで訪れてくれる頻度も増えてきました。
そうやって世代をまたいでお店に足を運んでくださるのは、本当に幸せなことです。
今後の展望
これからも「もも焼きだいきち」の味を、より多くの方に知ってもらいたいと考えています。
そのための展望として考えているのが2店舗目のオープンです。時期や詳細は未定ですが、計画や準備を進めています。新しい店舗がオープンすれば、たくさんの人にお店の味を楽しんでもらえます。
それから、一緒に働く社員に対しても、待遇面で還元してあげたいと思っています。飲食業界で働くことに喜びや、やりがいを持ってもらう機会を提供するためにも、2店舗目のオープンを目指したいですね。
もも焼き だいきちのこだわり
もも焼きだいきちの看板メニューといえば炭火焼。なかでも「骨付きもも焼き」と「もものばらし」は大人気。口にした瞬間に鶏肉のジューシーな旨味と、炭火焼ならではの香ばしさが口中に広がります。
おいしさの秘密は火加減。炭には備長炭を使用し、高火力で一気に焼き上げることで素材の旨味をギュッと閉じ込めます。
素材の見極めも重要で、一番脂のノリが良い鶏肉を使用し、状態に合わせて火加減を見極めながら焼き上げます。
味付けの基本となる塩は、複数の香辛料をブレンドしてたどり着いたオリジナル。シンプルながら、素材の旨味を最大限に引き出すことを追及して作られています。

炭火焼以外のメニューも豊富で、宮崎グルメの定番「チキン南蛮」や「エビチリマヨ」などは大人だけでなく子どもにも大人気。家族連れが多いからこそ、子どもにも喜んでもらえるメニューや味付けにこだわっています。
うどんメニューの「大吉特製うどん」と「釜揚げうどん」は、父の営むうどん店のメニューを提供。お食事の締めにおすすめです。

店内は入口正面にカウンター席が。炭火焼を調理する豪快な炎は、ついつい見惚れてしまうほどの大迫力です。
奥には掘りごたつの個室が4つ、テーブル席が2つ、大座敷が1つ。最大50名での団体利用も可能で、ご家族や親族、友人や職場の仲間など、幅広い用途でご利用いただけます。
4名様から利用できる飲み放題のコースメニューもお楽しみいただけます。
「家族連れでも喜んでもらえるお店づくりがコンセプト」と語ってくださった寺原さん。店内にはお絵かきセットや絵本といった、小さな子ども向けのアイテムが用意されるなど、家族連れでも訪れやすい細やかな気配りがうかがえます。
テイクアウトも人気で、週末には50件以上の注文が入ることも。この日も開店直後からテイクアウトのお客様が来店し、熱々のお料理を笑顔で受け取る姿が印象的でした。
家族や友人との特別な時間を「もも焼きだいきち」で
新鮮な地元鶏を使ったもも焼きをはじめ、大人から子どもまで喜ばれる料理を数多く提供する「もも焼きだいきち」。美味しい料理を囲みながらのひとときは、自然と笑顔がこぼれます。
家族や友人、気の置けない仲間との特別な時間を、ぜひ「もも焼きだいきち」でお過ごしください。