REPORT特集

宮崎県西都市「森のマドゥ・パン」店主インタビュー|心と体にやさしい天然酵母のパン屋さん

2025.05.01


店主マドゥさん
宮崎県西都市の「森のマドゥ・パン」は、2023年1月に西都市に移転オープンした地域に愛されるパン屋の一つです。

森のマドゥ・パンの店主のマドゥさんに、こだわりや思い、今後の展望などについてお話しを伺ってきました。「森のマドゥ・パン」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。

西都市の森のマドゥ・パン|創業ストーリーと店名の由来

「森のマドゥ・パン」の店主のマドゥさんが、なぜ宮崎県西都市でパン屋を開業するに至ったのか。その経緯と店名の由来についてご紹介します。

「森のマドゥ・パン」開業までの道程



マドゥさんは沖縄で生まれ、福岡で育ちました。その後は国内外を旅しながら暮らし、長野のスキー場やインド、ドイツ、イタリアなど、さまざまな土地で自然と寄り添う暮らしを体験してきました。

その旅の中で、パン作りはいつもそばにある手仕事としてマドゥさんの中に根付いていきます。

趣味としてのパン作りや、スキー場近くのパン屋でのアルバイトなどを通じて、パンと真摯に向き合う姿勢が育まれていきました。

2005年には、宮崎県串間市・市木の地で、家庭用オーブンひとつから小さなパン屋をスタート。

そこから飫肥、青島へと拠点を移しながら、古民家を自ら4年かけてリノベーションし、店舗として営業していました。

しかし、その土地の売却により立ち退きを余儀なくされます。

さまざまな土地から声がかかる中で、最終的に選んだのが西都市。2023年、新たな拠点として西都市に「森のマドゥパン」を移転オープンしました。

現在はパートナーの二ーテンさんとふたりでお店を営んでいます。

店舗名の由来



「マドゥ」は店主のニックネームであり、その由来はインドのヒンドゥー語。18年間にわたり日本とインドを行き来する中で出会ったこの言葉には、「生命力」や「豊かさ」といった意味が込められています。

自然とともに暮らすなかで育まれたマドゥさんのパン作り。最初はマドゥ・パンという店舗名でお店を開きましたが、緑に囲まれた青島でのお店のときに現在の店名「森のマドゥ・パン」となりました。

森のマドゥ・パン店主インタビュー|苦労と喜び、そしてこれから

「森のマドゥ・パン」を営むマドゥさんに現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。

お店をやっていて大変だったこと


左:二ーテンさん 右:マドゥさん
パン屋って、見た目よりずっと大変なんですよ。うちは週に3日だけの営業なんですけど、仕込みは週のほとんどあって。天然酵母なので、酵母の種づくりから全部、自分でやってるんです。

天然酵母って、気温とか湿度にすごく左右されるんですよね。同じように作っても、毎回ちょっとずつ違ってくる。だからこそ面白いんですけど、その分、手間も時間もかかるし、体力的にもなかなか大変で。

それに、最近は材料費も本当に高くなってて…大変なところもあります。

でも、やっぱりパンを作るのが好きなんです。生地に触れてる時間が好きで、パン作りが好きなんだなって思うことが多いです。

お店を続けてきて良かったこと


左:二ーテンさん 右:マドゥさん
長く通ってくださるお客さんがいるのは、本当に嬉しいことですね。青島にいた頃からずっと来てくださっていて、西都に移ってからも変わらず足を運んでくれる方がいるんです。

場所が変わっても、こうして変わらず訪れてくださるなんて、本当にありがたいなぁと思います。

パンを作り続けてそのパンを喜んでくれる人がいる。それが、何よりのやりがいです。

自分が心からやりたいこと、好きなことを、毎日こうして自分の手でできていることがしあわせだなと感じています。

 

今後の展望



最近は、生米パンや古代小麦を使ったパンに力を入れてます。どちらも体にやさしくて、食べた方の調子がよくなるような、そんなパンを届けたいですね

もう若くはないので無理なく丁寧に、長く続けられるようにしていきたいです。少しずつでも、食べてくれる人の体に寄り添えるパンをつくっていけたらと思っています。

森のマドゥ・パンのこだわり



森のマドゥ・パンはコミュニティスペース「Casa-Coso 森」の一角にあるパン屋さんです。自然に寄り添い、からだにやさしいパンづくりを大切にしています。

酵母はすべて自家製の天然酵母を使用。液種ストレート法という製法でじっくりと仕込むことで、香り豊かで奥行きのある味わいに仕上げています。



使い分けている酵母は4種類。ぶどう酵母、ライ麦酵母、 楽健寺酵母 らっけんじこうぼ 白神 しらかみ こだま酵母それぞれの個性を活かしながら、パンの種類に合わせて丁寧に育てています。

古代小麦のクロワッサン

おすすめは、グルテンが少なくアレルギーを持つ方にもやさしい「古代小麦のパン」。クロワッサンはやさしい風味としっとりした食感で人気の一品です。

生米食パン
また、「生米食パン」は米粉ではなく生の米から作る製法。お米そのもののやさしい甘みと、もちもちした食感が特徴です。トースターで軽く温めると、ふわっとした食感がより引き立ちます。

焼きたてのアップルパイ
スイーツ系では「アップルパイ」が定番人気。ドライリンゴを煮てから生地で包み、しっとりと焼き上げています。ぎゅっと詰まったりんごの甘みが口いっぱいに広がります。



ドリンクには、タンポポの根から作られたノンカフェインの「たんぽぽコーヒー」もご用意。やさしい香ばしさがパンによく合います。



店内にはイートインスペースもあり、テラス席では元・保育園の園庭を眺めながら、ゆったりとパンを味わうこともできます。お子さん連れでも安心して過ごせる、あたたかくやさしい空間です。
 

暮らしに寄り添う森の中のパン屋さん

手間ひまをかけて、素材と向き合いながら丁寧に焼き上げたパンには、店主のまっすぐな想いと自然と調和するやさしさが込められています。

森の中でそっと暮らしに寄り添うパンをぜひ、味わってみてください。

情報詳細

 西都ゆるなび掲載ページ|自家製天然酵母のパン屋「森のマドゥ・パン」

この記事を書いた人

まつ

2023.01に宮崎県西都市に移住してきた「まつ」です。

西都市地域おこし協力隊として、移住者目線で西都の魅力を発信しています。