
宮崎県西都市の「
福太郎 」は、1995年創業の地元から愛される「ラーメン屋」の一つです。
店主の
穂満 眞也 さんに、お店のこだわりや思い、今後の展望などについてお話しを伺ってきました。「福太郎」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。
西都市の福太郎|創業ストーリーと店名の由来
「福太郎」の店主である穂満さんが、なぜ宮崎県西都市にラーメン屋を開業するに至ったのか。その経緯と店名の由来についてご紹介します。
「福太郎」開業までの道程
宮崎県国富町出身の穂満さんは、高校卒業後に東京の企業へ就職し、エンジニアとして約2年半勤務しました。
しかし、宮崎へ戻り、さまざまな仕事を経験するうちに、子供の頃から抱いていた「飲食業をやりたい」という想いが次第に強くなっていきます。
もともと母親と一緒に台所に立つことが多く、幼い頃から自然と料理に親しんでいた穂満さん。さらに、東京での生活の中で数多くのラーメンを食べ歩き、その奥深さに魅了され、「自分もラーメンを作ってみたい」と思うようになります。
そんな時、叔父がラーメン店を営んでいたこともあり、そこで修行を開始。本格的にラーメン作りの技術を学んでいきました。
道路拡張で移転する前の福太郎
そして1995年、24歳の時に念願のラーメン店を開業。当時交際していた奥様が西都市の出身だったこともあり、土地への親しみや縁を感じていたため西都市でオープンすることにしました。
こうして、西都市に店を構え、穂満さんの新たな挑戦が始まりました。
店舗名の由来
店名「福太郎」は、穂満さんの母が名付けました。
もともと母が家にあった人形に「福太郎」と名付けており、その名前をとても気に入っていました。そこで、「縁起が良いし、お店の名前にもぴったりじゃない?」という母の想いから、そのまま店名にすることに決まりました。
福太郎店主インタビュー|苦労と喜び、そしてこれから
「福太郎」の店主である穂満さんに現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。
お店を続けていくなかで大変だったこと
左:穂満久仁子さん 右:穂満眞也さん
やっぱり一番大変だったのは、口蹄疫とコロナですね。
この二つの時期は、本当にきつかったです。特に口蹄疫の時は、西都市から人が消えたような感覚でした。お客さんがパタッと来なくなって、「このまま続けられるんだろうか…?」と不安になりました。
そして、やっと落ち着いたと思ったら、今度はコロナ。飲食店には本当に厳しい状況でしたね。営業が思うようにできないし、県外のお客さんも全然来れなくなってしまって…。
でも、そんな中で支えてくれたのが地元のお客さんでした。変わらず来てくれる方々がいたり、「頑張ってね!」と声をかけてくれたり。
子供たちも応援してくれて、本当にありがたかったですね。そのおかげで、なんとか乗り越えることができました。
お店を長く続けていると、大変な時期もあるけど、やっぱり最後は人に支えられてここまでやってこられたんだなと改めて感じますね。
お店を続けてきて良かったこと
穂満さんご夫婦と福太郎を一緒に支えるスタッフ
「やっぱり一番良かったなと思うのは、お客さんとのつながりが続いていることですね。」
創業当初から通ってくれているお客さんが、今度は自分の子どもを連れてきてくれる。その子が大きくなって結婚して、今度は奥さんや旦那さんを連れてきてくれる。こうやって世代を超えて来てくれるのが本当に嬉しいですね。
「あれ?この子、小さい頃に親と一緒に来てたよな~」と思ってたら、もうすっかり大人になってて、「うわぁ、もう結婚したんだ!」ってびっくりすることもあるし、さらにその子どもを連れて来てくれたりすると、「長くやってきてよかったなぁ」ってしみじみ思います。
あと、昔お客さんだった子が「ここで働きたい!」ってバイトに来てくれることも結構あって、それもまた嬉しいですね。バイトしてくれてた子が結婚して、県外に行っても、帰省した時に「久しぶり!」って顔を出してくれるんですよ。
もうたくさんのアルバイトの子たちが巣立っていきましたね。でも、どこに行っても「お店やってるかな?」って思って来てくれる。そういうのが本当にありがたいし、嬉しいなと思います。
今後の展望
「体が続く限り、この店を続けていきたいですね。」
そう語る穂満さんは、来てくれるお客さんのために、これからも変わらず美味しいラーメンを作り続け、誰もがホッとできる場所でありたいと考えています。
創業当初から試行錯誤を重ね、福太郎は日々進化してきました。
「昔と比べると、かなり成長したと思います。」
30年にわたり継ぎ足してきた秘伝のタレも、時間とともにさらに深みを増し、唯一無二の味わいへと磨かれてきました。
これからも変わらぬこだわりを大切にしながら、新たな挑戦を続け、より美味しい一杯を届けていきます。
福太郎のこだわり
福太郎のラーメンのこだわりは、何と言っても「県内産の食材」を使用すること。
スープの要となる豚骨やチャーシューの肉は宮崎県産、野菜もできる限り西都市産のものを使い、地元の恵みを活かした味づくりを大切にしています。
そして、30年間継ぎ足し続けてきた秘伝のタレが、深みのある味わいを生み出し、唯一無二の一杯へと仕上げています。
さらに、福太郎のオリジナルラーメンである「ゆず塩ラーメン」は、西都市の特産品・柚子の風味が香る自慢の一品。
西都市東米良の「かぐらの里」の柚子を使用し、ここでしか味わえない爽やかでコクのある一杯に仕上げています。
また、ラーメンと並んで評判なのが福太郎特製の焼きめし。
西都市出身のアーティスト0930も高校時代によく通っていたそうで、過去にテレビ番組で紹介され、テレビ局のスタジオで福太郎の焼きめしを調理するシーンが放送されたこともありました。
定食メニューも人気で、特に「C定食(ラーメン・餃子・焼き飯)」は、多くのお客様に愛されているメニューの一つ。
ラーメンだけでなく、福太郎のこだわりの味を一度に楽しめる、ボリューム満点の定食です。
「福太郎」でしか味わえない地域に愛される一杯をぜひ
人との繋がりを大切にしながら、長年にわたり愛され続けてきた福太郎。こだわりを大切にしながらも日々進化してきた味が、一杯のラーメンに詰まっています。
西都市を訪れた際は、ぜひその一杯を味わってみてください。