2023.10.30
全国でも珍しい青い鳥居|速開都比売神社を巡る
by まつ


現3代目の児玉さんは宮崎県西都市出身。幼い頃から、祖父が営む「ベルグレフィン」で、ケーキ作りの楽しさと同時にその大変さにも触れて育ちました。
小学校3年生のとき、児玉さんの父が独立し、宮崎市で洋菓子店「ビーショコラ」を開業。それに伴い、宮崎市へ移住することとなります。
その後、児玉さんは福岡大学に進学。大学では経済学と経営学を学ぶ傍ら、洋菓子店でのアルバイトを経験し、現場での実践的なスキルを磨きました。
卒業後は福岡のIT企業に就職し、マネジメント業務を通じて経営のノウハウを深めていきました。
しかし、そんな中、実家から「お店の経営がピンチなので手伝ってほしい」との連絡が届きます。
大学での学びと企業で培った経験が豊富な児玉さんに、家族の期待が託されたのです。
祖父も高齢となり自分が家業を守る必要性を強く感じた児玉さんは、2023年1月に本格的に事業へ関与することを決意。
祖父の「ベルグレフィン」と父の「ビーショコラ」を法人化する取り組みを進め、同年9月には「株式会社 児玉菓子工房」の代表取締役に就任しました。
こうして、家族三代にわたるケーキ作りの伝統を受け継ぎながら、新たな一歩を踏み出しました。

祖父が開業した「ベルグレフィン」は、祖母・鈴子さんの名前に由来しています。
「ベル(bell)」は鈴子さんの「鈴」を英語で表したものであり、「グレフィン(grafin)」は貴婦人を意味しています。祖父が祖母への敬意と愛情を込めて名付けた店舗名です。
父が独立して開業した「ビーショコラ」の店名にも、この伝統が受け継がれています。
「ビー(B)」は、祖母の「鈴子」を象徴する「ベル」の頭文字を採用したもの。「ショコラ」は、父が東京で修行していたショコラティエとしての経験に基づき、チョコレートを軸としたケーキ作りへの想いが込められています。

お店を継ぐ中で、一番大変だったのは財務面の改善でした。
祖父が長年続けてきた洋菓子店は、飲食業の中でも特に利益率が低いって言われているんです。
実際に経営に携わるようになってみると、物価の高騰とか、お客様への価格影響とか、本当に難しい課題が次々と出てきました。
商品の値段を大きく上げちゃうと、お客様が離れてしまう可能性があるので、そのバランスを取るのが一番苦労したところです。
まず手をつけたのは、無駄を徹底的になくすことと、商品の種類を絞り込んで強みを押し出すことでした。
これは祖父の教えを受け継ぎながら、試行錯誤を繰り返して、少しずつ成果が出てきた部分です。
祖父は体調を考えて現場に立つ頻度を減らしているんですけど、それでも週に一度はお店に出てきて、看板商品のシュークリーム作りを担当しています。
生地を焼いたりカスタードを炊いたりと、一部の工程を今も担っていて、現場で菓子作りへの想いをそのまま形にしてくれてる姿を見ると、本当に励まされますね。



さらに、若いスタッフのアイデアを積極的に取り入れることで、常に新しい驚きと楽しさを提供。斬新な発想が伝統と調和し、訪れるたびに新たな発見が待っています。
お客様からのフィードバックを商品に反映する柔軟な姿勢も、ファンを惹きつける理由の一つです。
西都市やその近隣地域のお客様に支えられていることを忘れず、「お客様を笑顔にすること」を最優先にしています。
地域の恵みと温かさ、そして家族三代にわたる想いが詰まったベルグレフィン。
西都市を訪れた際には、ぜひその特別な洋菓子を味わってみてください。
西都ゆるなび掲載ページ|四季折々のフランス洋菓子「ベルグレフィン」
2023.01に宮崎県西都市に移住してきた「まつ」です。
西都市地域おこし協力隊として、移住者目線で西都の魅力を発信しています。
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