REPORT特集

宮崎県西都市「本部うなぎ屋」江戸末期より続く老舗店

2024.08.21



宮崎県西都市小野崎にある「本部うなぎ屋」は、江戸末期の嘉永かえい元年(1848年)に創業した老舗のうなぎ屋さんです。

現5代目代表の本部 講一朗 こういちろう さん(72)に、こだわりや思い、今後の展望などについてお話しを伺ってきました。「本部うなぎ屋」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。

西都市の本部うなぎ屋|継承ストーリーと店名の由来

「本部うなぎ屋」の現5代目代表の本部 講一朗さんが、なぜ宮崎県西都市の老舗うなぎ屋を継ぐに至ったのか。その経緯と店名の由来についてご紹介します。

5代目代表 本部講一朗さんの経歴|老舗のうなぎ屋を継ぐまで



現5代目代表 本部講一朗さんは、宮崎県西都市出身。「本部うなぎ屋」を代々受け継ぐ本部家に生まれ、高校生まで西都市で育ちました。

学生時代、「本部うなぎ屋」は講一朗さんのおじいちゃんとお父さんが切り盛りしていました。



大学生になるタイミングで一度家を出たいと考えた講一朗さんは、宮崎を離れ京都産業大学に入学。

この頃、老舗のうなぎ屋を継ぐことなど考えておらず、とにかく遊びたいという気持ちで大学生活を謳歌します。


うな重(特)

しかし、20代前半で大学を中退し、宮崎の調理師学校に入学します。この頃から、だんだんと家業を手伝い始めます。

そして、講一朗さんが40代前半に差し掛かった頃、一緒に家業を切り盛りしていたお父さんが体調を崩され、講一朗さんが5代目代表として「本部うなぎ屋」を継ぐこととなりました。

店舗名の由来


昭和50年代 移転してきた当初の写真

講一朗さんによれば、江戸末期の 嘉永かえい元年(1848年)に創業した当時は、現在の名前ではなかったそうです。

創業時の名前は「うなぎ屋」というクラシックなものでした。

昭和50年代に西都の区画整理の影響で移転することになり、その際に名字である「本部」を屋号に加え、現在の屋号「本部うなぎ屋」となりました。

本部うなぎ屋 代表インタビュー|苦労と喜び、そして今後の展望

現5代目代表の本部 講一朗さんに家業を継いでから現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。

お店を継いで大変だったこと



大変だったことか……やはり繁忙期(5月から8月の夏の時期)は特に忙しいですね。

うちは生きたウナギを朝さばいて、その日に売り切る。売切れたら閉めるという昔からのやり方を続けています。
繁忙期は毎日朝から大忙しやね(笑)


昔お客さんが待ち時間に遊んでいた囲碁盤

あとね、時代が変わってきている。昔はお客さんが「待つ」ことに抵抗がなかったんです。

昔は注文が入ってから生きたウナギをさばいて提供していたので、提供までにかなり時間がかかっていましたが、お客さんは囲碁などをして楽しく待ってくれていました。

今は、そんなにお客さんを待たせたら帰ってしまいます。時代に合わせて営業スタイルも少しずつ変えていっていますね。

お店を継いで良かったこと



今になって振り返ってみると、「おいしいわ~、やっぱり本部のうなぎがいいわ」って言ってくださるお客さんが多くて、その言葉は本当に嬉しいね。

この商売をやっていて良かったなと思う瞬間です。

今後の展望



今は「うなぎ」自体が絶滅危惧種になっていて、値段が上がっている。「完全養殖」というのもまだまだ先の話で、先が見えないって言うのが正直なところ。

でも、そうですね、私は死ぬまでこの商売を続けたいね。妻の支えもありますし、私の体が動く限り頑張っていきます。

本部うなぎ屋の魅力|秘伝のタレと活鰻へのこだわり

5代目代表 本部講一朗さんに「本部うなぎ屋」のこだわりをお聞きしました。

創業当時から変わらない味|秘伝のタレ



「本部うなぎ屋」のタレは、江戸末期の嘉永かえい元年に創業した時から、継ぎ足し継ぎ足しで受け継がれてきた「秘伝のタレ」。

醤油やざらめの配合分量は創業当時から変わらず、うなぎのエキスがたっぷりと溶け込んだ「秘伝のタレ」で仕上げる「本部うなぎ屋」のうなぎは、まさに絶品です。

「活鰻」へのこだわり


店頭に置かれる「本日の活鰻」看板

本部うなぎ屋は、時期に応じて国内有数の産地から、品質の良い「活鰻」を厳選して仕入れるというこだわりっぷり。

質は地域や季節によって差がでるため、安定した品質でうなぎを楽しむことができます。

仕入れたうなぎは、毎度主人が直接目利きするとのこと。長年の経験から本当に美味しい「活鰻」を見分けるのです。

歴史が息づく老舗『本部うなぎ屋』で特別な一皿を

今回は、宮崎県西都市にある超老舗うなぎ専門店「本部うなぎ屋」を取材しました。

江戸時代末期から受け継がれる「秘伝のタレ」、一度食べるとやみつきになること間違いなしです。

歴史ある本部うなぎ屋さんのうなぎを、ぜひ皆さんもご賞味ください!
情報詳細

 西都ゆるなび掲載ページ|鰻料理専門店「本部うなぎ」

この記事を書いた人

マル

2023年4月に西都にUターンしてきたマルです。私の大好きな故郷 西都の魅力を発信していきます!

生まれは西都、育ちは大阪/高槻市。

西都に来る前は、国際宇宙ステーション(ISS)の管制官業務やJAXA宇宙食及び生活用品の研究開発業務等を行っていました。

現在、西都市地域おこし協力隊として活動しながら、サウナ屋店主としても活動中です!