宮崎県西都市の「居酒屋 市」は、2024年9月創業の地元から愛される「居酒屋」の一つです。
奥野 雄一 さんに、お店のこだわりや思い、今後の展望などについてお話を伺ってきました。「 居酒屋 市」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。
西都市の居酒屋 市|創業ストーリーと店名の由来
「居酒屋 市」の店主である奥野さんが、なぜ宮崎県西都市に居酒屋を開業するに至ったのか。その経緯と店名の由来についてご紹介します。
「居酒屋 市」開業までの道程
店主の奥野さんは、西都市三財の出身。高校卒業後、自衛隊への入隊を経て、東京や大阪で接客業・飲食業・メディア関係など、さまざまな仕事に携わりました。多彩な経験を重ねる中で「食」への関心が高まり、料理の道に進むことを決意します。
その後、福島県の焼肉店で働きながら本格的に調理技術を習得。素材を生かす難しさや、料理を通して人を喜ばせる楽しさに魅了され、料理の奥深さを実感しました。
結婚を機に地元の西都へ戻り、家業である農業を継ぐ予定でしたが、台風の被害でハウスが壊れ、計画は一時中断に。その間も地元で食に関わる仕事を続けながら準備を進め、再び料理の道で挑戦する決意を固めます。
そして2024年9月、念願だった「居酒屋 市」をオープン。これまでに培った行動力と柔軟な発想を活かし、炭火で魚をじっくり焼き上げる「原始焼き」を中心に、地域の人が集い語らう新しいスタイルの居酒屋をつくり上げました。
店舗名の由来
店名の「市」は、店主のご家族にちなんで名づけられたものです。
また「市」という文字には人が集まる場所という意味があり、地域に根ざし、人と人とがつながる場をつくりたいという想いが込められています。
賑わいの中にもぬくもりを感じられるこの名前には、店主のまちへの想いが静かに息づいています。
居酒屋 市 店主インタビュー|苦労と喜び、そしてこれから
「居酒屋 市」の店主である奥野さんに現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。
お店を続けていくなかで大変だったこと
最初の頃は魚の焼き方や炭の扱い方もままならず、東京で出会った原始焼きの職人さんに教わりながら少しずつ身につけていきました。
魚の旬や仕入れのことは、仲買の方に相談しながら勉強しましたね。天候に左右されることも多く、しけが続くと魚が全く入らないんですよ。1年目は本当に試行錯誤の連続でした。
お店を続けてきて良かったこと
地元でお店を始めて一番良かったのは、人とのつながりが増えたことですね。
久しぶりに会う同級生や地元の方が来てくれたり、新しいお客さんが訪ねてきてくれたり。そういう出会いが毎日の励みになります。
お店を通じて、人と人がつながっていくのを感じる瞬間が、一番うれしいですね。市という店名の通り、人が集まる場所になっているのを実感しています。
今後の展望
ゆくゆくは、宮崎市内にも新しいお店を出していきたいと思っています。これまでの経験を活かして、地域の人が気軽に集まれるような場所をつくっていけたらうれしいですね。
今一緒に頑張ってくれているスタッフにも、成長の場や新しい挑戦のチャンスをつくっていきたいと思っています。自分が多くの人に支えられてここまで来たように、その恩を次につないでいけたら。
地元の西都から少しずつ輪を広げながら、これからも人とのつながりを大切に、丁寧にお店を続けていきたいです。
居酒屋 市のこだわり
居酒屋 市の自慢は、日本古来の調理法「原始焼き」です。串に刺した魚を炭火の周りに立ててじっくり焼き上げることで、外は香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上がります。
素材の旨みを最大限に引き出すこの焼き方は究極の調理法とも呼ばれ、多くの人を魅了しています。
看板メニューは、脂がたっぷりとのった大トロイワシ。炭火の遠火でじっくりと焼き上げることで、外は香ばしくパリッと、中はふんわりとろけるような食感に仕上がります。
塩の加減と炭の香りが絶妙に重なり、魚本来の旨みを存分に引き出します。一口食べれば、誰もがうなるほどの満足感。まさに「市」を代表する一品です。
親子焼きは香ばしく焼いた鮭の上に、ぷちぷちとした食感のいくらを贅沢にのせた一皿。口に運ぶたびに、炭の香りと海の風味がふわりと広がります。
親子の名の通り、二つの味が重なり合うやさしい味わいです。
宝石盛りは、牡蠣、いくら、ウニが一度に味わえる海の幸を贅沢に盛り合わせた人気の一品。
キラキラと輝く色合いはまるで宝石のようで、見た目にも華やかです。口に入れた瞬間に旨味が溢れだす美味しさ。
また、豚バラで包んだ「豚肉野菜串」や「鶏の炭火焼き」など、肉料理も人気。宮崎ならではの味わいを楽しめます。
利酒師が選んだ日本酒や旬の果実を使った「ごろごろ果実サワー」など、料理に寄り添う一杯も魅力のひとつ。
落ち着いた店内で、炭火の香りに包まれながら贅沢なひとときを過ごせるお店です。
居酒屋 市でここだけの料理を
炭の香りがふわりと漂う「居酒屋 市」には、食を通して人がつながる温かな空気があります。
ひとつひとつの料理には、店主の丁寧な手仕事と、地元へのまっすぐな想いが息づいています。
人が集う場所という名のとおり、「市」は今日もやさしく灯りをともしています。