REPORT特集

宮崎県西都市「御食事処 宮本」店主インタビュー|家族と共に歩んだ、時代に寄り添う店づくり

2025.03.31



宮崎県西都市の「 御食事処 宮本 」は、1989年創業の地元から愛される「和食店」の一つです。

店主の 宮本 敬士 みやもとけいし さんに、お店のこだわりや思い、今後の展望などについてお話しを伺ってきました。「 御食事処 宮本 」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。

西都市の御食事処 宮本|継承ストーリーと店名の由来

「御食事処 宮本」の2代目店主である宮本さんが、なぜ宮崎県西都市に和食店を継ぐに至ったのか。その経緯と店名の由来についてご紹介します。

2代目店主 宮本さんの経歴と家族ストーリー



2代目店主の宮本さんは、西都市出身。高校を卒業後、本格的に料理の道を志して大阪へと渡りました。

和食の世界に飛び込み、仕込み、火入れ、盛り付けなど、料理の基礎を一から丁寧に学び、現場で腕を磨く日々を過ごします。

技術だけでなく、料理人としての感性や、食と向き合う姿勢もこの大阪時代にしっかりと培われました。

やがて西都へ戻った宮本さんは、地元の飲食店に勤めます。大阪での経験を活かしながら、ふるさとの味と向き合う日々を過ごしていました。

ほどなくして、父が「いけす宮本」を開業したタイミングで店に入り、一緒に働くようになりました。

「いけす 宮本」は、平成元年に宮本さんの父親が創業。もともとは精肉店から始まり、洋風居酒屋へと形を変え、現在の場所では和食を中心とした食事処として親しまれています。

開業当初は店内に大きな生け簀を構え、生きた魚をその場でさばくスタイルが話題を呼びました。生け簀は約20年にわたりお店の象徴でもありましたが、時代の流れや維持の難しさもあり、現在はその役目を終えています。

宮本さんは、そんな店の変遷を現場で見守り、家族とともに支えてきました。現在はご夫婦で力を合わせ、あたたかな空気が流れる店内で、一品一品に心を込めた料理を届け続けています。

店舗名の由来



開業当初は、店内に大きな生簀を構え、泳ぐ魚をその場でさばいて提供していたことから、「いけす 宮本」という名前で親しまれていました。

新鮮な魚が味わえる店として評判を集め、接待や企業の会食にも利用される名店として知られていました。

その後、生簀の維持が難しくなったことをきっかけに、生簀を撤去し、店名も現在の「御食事処 宮本」へと変更。

スタイルは変わっても、当時から大切にしている丁寧な料理と素材へのこだわりは、今も変わらず受け継がれています。

御食事処 宮本 店主インタビュー|苦労と喜び、そしてこれから

「御食事処 宮本」の2代目店主である宮本さんに現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。

お店を継いで大変だったこと



やっぱり印象に残っているのは、コロナの時期ですね。お客さんが一気に減って、店の営業スタイルを見直さざるを得ませんでした。

テイクアウトに切り替えたり、葬儀や法事のお料理を中心に対応したりと、できることを工夫しながら営業を続けていました。

決して簡単ではありませんでしたが、その経験が今につながっているようにも感じます。

お店を継いで良かったこと



嬉しいなと感じるのは、お店を続けていく中で常連さんが少しずつ増えてきたことですね。

昔から通ってくださっている方が今も変わらず来てくださるのは、本当にありがたいことですし、そういう方々との何気ない会話が、日々の原動力になっています。

最近では、若い人たちがSNSでお店を見つけて来てくれることも増えてきて、「インスタで気になって来ました!」なんて言ってもらえると、とても嬉しいですね。

自分たちが知らないところでお店のことが広まっているのを感じると、また頑張ろうって前向きな気持ちになります。

今後の展望



今は定期的にメニューを見直しながら、少しずつ新しいものを取り入れているところです。

これまでは魚料理が中心でしたが、最近はお肉のメニューも増やして、若いお客さんにも楽しんでもらえるように工夫しています。

これからも時代の流れやお客様の声を意識しながら、柔軟に変化していきたいですね。ただ、どれだけ変わっても宮本らしさは大事にしていきたい。

昔から来てくださっている方にも、初めての方にも、また来たいと思ってもらえるお店を目指しています。

御食事処 宮本のこだわり|丁寧な料理と、まちに寄り添う味わい



「御食事処 宮本」の味を支えているのは、確かな目で選び抜かれた地元の食材たちです。



魚は、宮崎県日南市の 目井津港 めいつこう から届く新鮮なものを使用。肉は宮崎県内の有田牧畜から仕入れる牛肉、お米は粒立ちと香りに優れたえびの市産を使っています。



いずれも信頼できる生産者から仕入れており、素材の持ち味を最大限に活かした料理づくりを大切にしています。

それらの食材をていねいに仕立てるのが、和食の現場で経験を積んだ店主・宮本さんの技。大阪で磨いた確かな腕と、真摯な姿勢が、どの料理にも表れています。

仕込みから盛り付けまで手間を惜しまず、深みのある味わいが、多くの人の心をつかんでいます。



看板メニューのひとつ「昼定食」は、天ぷらと刺身の両方を楽しめる贅沢な一皿。ボリュームがありながらもバランスが良く、老若男女問わず人気の定番メニューです。



もう一つの人気メニュー「牛肉鉄板刺身定食」は、ジュウジュウと熱々の鉄板で提供される牛肉と、新鮮なお刺身を一緒に味わえる満足度の高い定食。

肉と魚、どちらも楽しみたいという方にぴったりで、見た目のインパクトもあってSNSでも話題になっています。

地元の味を、ていねいに、まっすぐに。「御食事処 宮本」は、そんな思いを込めて、今日もあたたかい料理を届けていきます。

地域に根ざした和食店でお食事を

素材の持ち味を活かした料理と、落ち着いた雰囲気の店内。「御食事処 宮本」は、誰もが気軽に立ち寄れ、世代を問わず親しまれる和食店です。

西都市を訪れた際は、ぜひこだわりの味を堪能してみてください。

情報詳細

 西都ゆるなび掲載ページ|割烹・活魚「御食事処 宮本(旧いけす宮本)」

この記事を書いた人

まつ

2023.01に宮崎県西都市に移住してきた「まつ」です。

西都市地域おこし協力隊として、移住者目線で西都の魅力を発信しています。