YAMATO Wood Worksがリメイクを手がけたテーブル
宮崎県西都市にある「YAMATO Wood Works」はお客様のあったらいいなをカタチにするオーダーメイド家具工房です。
代表の山戸
明広 さんに、こだわりや思い、今後の展望などについてお話しを伺ってきました。「YAMATO Wood Works」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。
西都市のYAMATO Wood Works | 創業ストーリーと店名の由来
「YAMATO Wood Works」の代表である山戸さんが、なぜ宮崎県西都市で家具工房を開業するに至ったのか。その経緯と店名の由来についてご紹介します。
「YAMATO Wood Works」開業までの道程
宮崎県西都市で木工家具製作を手がける山戸 明広さん。2021年12月に独立し、「YAMATO Wood Works」を立ち上げて3年目を迎えます。
山戸さんの木工職人への道のりは、幼少期から始まっていました。幼い頃から道具に囲まれ、自然の中で遊ぶ中で、物づくりへの興味が芽生えていったと振り返ります。
父親がサッシやドアを取り付ける職人のサッシ屋さん、叔父さんが建物の壁や床を塗り仕上げる左官屋さんと職人の家系で育ちました。
「家の裏に行けば山や竹があったので、山に登って道具を使って遊んだりはしてましたね。」
高校卒業後、山戸さんは宮崎県立産業技術専門校で木造建築を学びます。専門学校卒業後は、宮崎県日南市にある木工所に勤務。その後、宮崎県宮崎市にある建具屋に転職し、建具の製作に携わりました。
27歳で独立を決意したその大きなきっかけは、自分の作った家具の使い手との直接的なつながりを持ちたいという思いでした。
「工務店の下請けの仕事は直接お客さんとやり取りするわけではないので、自分が作った家具が使い勝手がいいのかどうか聞けないんです」と、当時の気持ちを語ります。
また「木」そのものの「無垢材」を使った家具作りに挑戦したいという思いもありました。はじめは勉強のために無垢材の家具職人の元で修行をしようと考えていましたが、なかなか受け入れ先が見つからず自分でやってみる道を選びます。
約1年半の準備期間を経て、2021年12月1日に「YAMATO Wood Works」を開業。工房は、自ら建設しました。
「鉄骨は専門の方にお願いしましたが、土間は左官屋さんに仕上げてもらい、屋根や壁は自分の手で作り上げました」と語るように、工房を一から自分で手がけたそうです。
「YAMATO Wood Works」店名の由来
「YAMATO Wood Works」の「YAMATO」は山戸さんの苗字に由来。ロゴマークは、祖父母の農業用コンテナに書かれていた文字をそのまま採用したのだそうです。
YAMATO Wood Works代表インタビュー | 苦労と喜び、そして今後の展望
「YAMATO Wood Works」の代表である山戸明広さんに現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。
店舗を続けていくなかで大変だったこと
独立して間もない頃は、仕事の確保に苦労したと山戸さんは振り返ります。近くの建具屋の仕事を手伝わせてもらうなどして、収入を得ていました。
また、家具などの安全面の確認には時間を要します。特に、椅子などの安全性が重要な家具の製作には慎重にならざるを得ません。背もたれのある椅子などは、自分で使って使用感を確認をして、万全のモノをお客様に提供しています。
さらに、オーダーメイド家具の価値を理解してもらうことの難しさも感じています。
「大手メーカーの価格には勝てないが、オーダーメイドならではの価値を感じてもらいたい」と語る一方で、顧客側の心理も理解しています。
店舗を続けてきて良かったこと
山戸さんにとって、独立して最も嬉しかったことは、お客様と直接やり取りができるようになったことです。
「独立して直接お客さんから直接お礼を言われたり、作ったモノの感想を聞けるのは嬉しいですね」
また、お客様の具体的なニーズに応えられることにもやりがいを感じています。
「テーブルやイスなど、お客さんの理想のモノを作って、使い勝手やデザインが良かったと喜んでいただけます」
自分の作った家具が実際に役立っていると聞くことが、一番の喜びだそうです。
これまで手掛けてきた家具について
山戸さんがこれまで手掛けてきた家具は多岐にわたります。
コミュニティプラザPAOにオープンした「しのはら製茶お茶かふぇ 輪茶和茶」のレジカウンターから商品棚まで、店舗内のほぼ全てを3ヶ月かけて1人で製作しました。
山戸さんが得意とする和のイメージが反映された、魅力的なデザインの内装となっています。
茶臼原のパン屋さん「茶臼原ベーカリー」のレジ台、収納棚、引き戸も製作。
さまざまな種類のパンが映え、使い勝手も良い、木の温もりが伝わってくる内装に仕上がりました。
その他にも小物からテーブル、椅子、本棚まで、幅広い種類の家具を製作しています。
YAMATO Wood Works通販ページ
※スツール、カッティングボード、木の鏡餅など一部商品は通販も行っています。
YAMATO Wood Works今後の展望
山戸さんの今後の目標は、無垢のテーブルや椅子など、自社商品のブランディングを進めていくことなのだそう。
また、技術面でも常に向上を目指しています。CADソフトの習得にも意欲を見せ、将来的には木材だけでなく、クッションやレザーなども自作し、家具を一から十まで自分で作れるようになりたいという目標も持っています。
一方で、現在の一人体制は当面続ける予定です。
「自分一人で自分のペースでできるからいい」と語る山戸さん。
この姿勢は、細部まで自分の目が行き届いた品質の高い家具を提供したいという思いの表れでもあります。
山戸さんは、オーダーメイドの魅力を伝えながら、同時に自社ブランドの確立を目指しています。
「テーブルなどの家具は2代3代と孫の代まで使えるようなもの。本物の良さを知ってもらえれば」という言葉に、長く愛用できる家具づくりへの思いが込められています。
地域と共に歩むオーダーメイド家具工房
山戸さんの工房を訪れて、まず印象に残ったのは、静かな情熱。若干27歳で独立し、一人で全ての工程を担う姿は、職人魂そのものでした。
山戸さんの作る家具は、単なる「モノ」ではありません。そこには、木の温もりと職人の思いが詰まっています。
その思いをより身近に感じてもらえるよう、工房ではウッドクラフト体験のワークショップも開いています。木の香りや手ざわり、削る音を五感で感じながら作る小物は、暮らしに長く寄り添う“もうひとつの作品”に。
YAMATO Wood Worksの家具は、多くの人々の生活に彩りを添え、世代を超えて受け継がれていくことでしょう。