REPORT特集

宮崎県西都市「和食みなと屋」店主インタビュー|魚屋から始まった和食店の物語

2025.04.14



宮崎県西都市の「和食みなと屋」は、1987年創業の地元から愛される「和食店」の一つです。

出口 好成 でぐち こうせい さんに、お店のこだわりや思い、今後の展望などについてお話しを伺ってきました。「和食みなと屋」ならではの魅力をぜひ知ってくださいね。

西都市の和食みなと屋|創業ストーリーと店名の由来

「和食みなと屋」の店主である出口さんが、なぜ宮崎県西都市に和食店を開業するに至ったのか。その経緯と店名の由来についてご紹介します。

「和食みなと屋」開業までの道程



店主の出口さんは、宮崎県新富町出身。高校卒業後、大阪に渡り、辻調理師専門学校に通いながら、寿司店に住み込みで修業を積みました。

その後、ホテルや日本料理店など、さまざまな現場で経験を重ね、大阪で4年、宮崎で4年、和食一筋に腕を磨いてきました。

「特別な理由はないですが、和食の方が自分に合っていると思ったんです」と話す出口さん。その飾らない言葉には、料理に対する素直で真摯な姿勢が感じられます。

みなと屋は、昭和初期に奥様の祖父が佐土原町で創業した魚屋が始まり。その後、西都市に移転し、鮮魚の卸売業として地域に親しまれてきました。

昭和60年、時代の流れを受けて、みなと屋は鮮魚店に加え、飲食店を併設する形で新たな挑戦を始めました。この時、出口さんも板前として加わり、厨房に立つことになります。

しかし、スーパーの台頭や食環境の変化により、鮮魚店と飲食店の併設スタイルは次第に難しくなっていきました。

そこで昭和62年、鮮魚店を閉じ、出口さんが店主として和食みなと屋を本格的に開業。ここから、飲食店としての和食みなと屋の歴史が始まりました。

店舗名の由来



店名の「みなと屋」は、奥様の旧姓である「みなと」に由来しています。魚屋時代から続くこの名前は、創業当時から変わることなく、地域の人々に親しまれてきました。

そして、飲食店としての道を歩み始めた際には、みなと屋の歴史や魚屋としての誇りを大切にしつつ、和食店であることが一目で分かるようにと、屋号に「和食」を加えました。

「和食みなと屋」という名前には、長年培ってきた鮮魚の目利きと和食へのこだわりを大切にしたいという店主の想いが込められています。

和食みなと屋 店主インタビュー|苦労と喜び、そしてこれから

「和食みなと屋」の店主である出口さんに現在に至るまでの苦労や喜び、そして今後の展望についてお話を伺いました。

お店を続けていくなかで大変だったこと



やっぱり西都は小さな街ですから、宴会などがないと厳しい部分もありますし、リピーターさんに支えられているところが大きいです。

そこが一番難しいところですね。それに、宴会のメニューを考えるのも大変で、値段と料理のバランスをどう取るか、満足してもらえるかをいつも考えています。

昔は魚料理が中心でしたが、最近は肉料理を食べたいという声も増えてきたので、そのあたりも工夫が必要になっています。

お店を続けてきて良かったこと



もう、35年以上やっていますが、親御さんが来て、その子供さんが来て、さらにそのお子さんが来て…というふうに、世代を超えて通ってくれるのが本当に嬉しいですね。

『また来ます』って言われるのが、やっぱり一番の励みになります。

小さい頃に来ていた子が、今は自分の子どもを連れてきてくれる、そんな光景を見ると、本当に続けてきてよかったなぁと思います。

今後の展望



うちは年配のお客さんが多いので、掘りごたつやバリアフリーなど、足腰に負担の少ないつくりにしています。

これからも、できるだけ快適に過ごしてもらえるよう工夫していきたいですし、料理ももう少し年配の方向けに、柔らかくて食べやすいものや体にやさしいメニューを増やしていけたらと思っています。

和食みなと屋のこだわり




みなと屋のこだわりは何と言っても「魚」です。毎朝自ら宮崎中央市場に足を運び、目利きで仕入れる鮮魚を中心に料理を提供しています。

自ら仕入れた鮮魚でつくる刺身や煮付けは地元客からも評判で、新鮮な魚を求めて長年通う常連も多いのが自慢です。



また、季節ごとの料理も魅力のひとつ。春には「春の天ぷら」が登場し、旬の食材を使った料理を楽しめます。

みなと膳
定番人気は、店名を冠した「みなと膳」。刺身やお肉、天ぷらなどがバランスよく盛り込まれた看板メニューです。

お子さんのお食い初め膳
家族での利用が多いみなと屋では、「お子さんのお食い初め膳」の用意もあり、人生の節目にも寄り添うお店として親しまれています。

かつお膳
季節の名物としては、春から初夏にかけて提供される「かつお膳」も人気。鮮度抜群のカツオを、みなと屋ならではの目利きと技で仕上げた一品です。

時代の変化に合わせ、肉料理やランチメニューも充実。お昼は営業マンや家族連れ、夜は宴会や会食で賑わう、地域密着型の和食店です。

和食みなと屋の丁寧な料理をぜひ味わってください

和食みなと屋は、鮮魚店から始まり、やがて和食店として地域に根付き、多くの常連客に愛されてきました。

ぜひ足を運んで、鮮魚店の伝統を活かした本格的な和食と、心温まるおもてなしを堪能してみてください。

この記事を書いた人

まつ

2023.01に宮崎県西都市に移住してきた「まつ」です。

西都市地域おこし協力隊として、移住者目線で西都の魅力を発信しています。